ジンギスカンが産まれて来るまで2 アラン・コア
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蒼き狼と白き牝鹿から4代後、モンゴルの強き女性を決定付けた人物。それがアラン・コアという女傑である。
夫に早くに亡くなられたアラン・コアだが、その後何故か子供を認識し、出産した。
3人の息子達は母親の不貞を疑い、問い詰めると、言い訳にもならない言い訳をし出した。
「先日ママの身体に光の精霊が入って来たのよ。そうしたらこの子を授かったのよ」
「なんだと?使用人のアイツだろうが!嘘言うな!」
ここで何故かアラン・コアが息子達にぶちギレた!
「黙れ!私が孕んだ子は全部お前達の弟や妹だ!四の五の言ってると叩き斬るぞ!」
アラン・コアさん、完全に逆ギレである。
しかしこの母親の逆ギレに息子達は怖じ気付いた。
その怖じ気付きぶりたるや。
もうお母さんに反抗出来なくなる程だった。
かくしてその子達もまたモンゴル族の一部として扱われた。しかも、どうもその子達の方が出来が良かったような節がある。
光の精霊の子の一人が近所の遊牧民を見つけた。リーダー不在な感じのそれを乗っ取り、傘下にしようと言い出し、それに成功したモンゴルのご先祖様達は、やっと家族と近習だけの生活から抜け出したのである。
このアラン・コアと光の精霊との子こそが後のボルジキン族。つまりジンギスカンの直接のご先祖様なのである。
この神話からも、テムジンが偉大なる光の精霊と名乗る理由も分かるというものだ。
で?光の精霊って実際使用人さんなんですよね?アラン・コアさん?
あまり意地悪な問いかけはしない方が良いよね。
ちなみに何故かモンゴルには女傑は多い。決して戦って勝つとかそんな人ではない。
テムジンの母親ホエルンは5人の子供を育て上げた。
それに飽き足らずに各部族から集まった人質族長家族や孤児を何人も養育し、それがモンゴル親衛隊の中核になった。
テムジンの正妻ボルテは9人の子供を育て上げた。比較的に政治や外交、そして軍事の場面でも発言が多かった。
この流れは第3婦人イェスイも同じだ。後継者決定の後押しまでしている。
モンゴルの歴史書には女性も割と生き生きと描かれ、そして発言も多い。
この流れを決定付けた原初の強き女性。それこそがアラン・コアさんという方なのである。
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