The 西征2 ワールシュタットの戦い
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サヨ川の戦いの後一週間。早くもモンゴルは次の戦いに向けてスタンバイを始めている。次なる狙いはポーランドである!
ハンガリーをやっつけてる間に横から来られたら嫌だものね。
てなわけでモンゴル軍2万はポーランドに進軍開始。老将とはいえ戦争屋バカ1代のスブタイもサヨ川の勝利から大急ぎで駆け付けて参加している(無理すんなよ)。
ポーランド王ヘンリク2世25000は事態を重く見て野戦での決着を決意。迎撃に向かう。
通常なら2万5千側が2万の敵に3割の被害を与えて勝利する筈だ。ヘンリク2世は鼻で笑って出掛けた。
対決はモンゴル弓騎兵がポーランドから見て右翼側からやって来た。
これは一撃放って逃げますという態度である。
確かにモンゴル軍は左翼に旋回して一撃弓を放って逃げ出した。
モンゴルの短弓が騎士に当たっても大した事は無いのだが、大した鎧も着ていない徴兵歩兵に当たると厄介だ。モンゴル軍の弓には毒が仕込まれているのだ。
当たると即死する強力な物から二三日熱出して寝込む程度の物まで。部族や家族単位で毒物の種類は違う。
この様にしておけば対処が難しくなるのである。
徴兵歩兵ほ徴兵歩兵で荒れていた。目の前の騎士が鉄の鎧をまとっているのに対し、目の前の蒙古騎兵は革の鎧なのだ。やってやるぞと背を向けた蒙古騎兵を追いかけ始めた。
仕方ない。ポーランド軍は全体で追いかけをはじめた。
用意周到にも煙幕まで張って逃げるモンゴル軍。ポーランドは気付くべきだった。
逃げるモンゴル軍は馬に乗りながら真後ろに弓を放っている事に。
舐めてかかっていたポーランド軍はそれに気づきもしなかった。その伸びきった陣列にもだ。
それはモンゴルが気楽に仕込んだ罠だった。伸びきった陣列の真ん前に伏兵した重騎兵が潜んでいた。
突如立ち上がり伏兵を辞める重騎兵の群れ。
それはえらく長い槍を構えていた。
ポーランドの騎士隊と同じ4.5メートルの槍。ポーランドなら折れたら取りに帰るがモンゴルは違う。
後方の騎士が馬上でやりを組み立て、その槍を前方に放り渡す。組んで投げて受け取り突き刺す。
この流れの中で誰がミスるような真似をしようか。
一人も居ないのだ。
頭からガツガツモンゴルに喰われて行くポーランド軍。
その結果は悲惨の二字だ。
ポーランド軍2万5千、被害甚大。
対するモンゴル軍2万、被害些少。
具体的な数字をモンゴルが上げる事すら憚られた戦いになったのだ。
この戦いの折りにポーランドにとって最悪の悲報も降る。ポーランド王ヘンリク2世、討死。モンゴルは再び全面略奪し放題の国をてにいれたのである。
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