成吉思汗、世界へ!2 金王朝攻略
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西夏から帰還する頃にはモンゴルに新しい武器が登場し始めた。投石機や重連弩である。
これらは要するに攻城兵器だ。耶律阿海を監督にモンゴルで作り始めた。
試運転しようにもモンゴルには城塞が無い。戦争しなきゃとは思っても、西夏に再び行くのも気が咎める。散々戦利品貰っちゃったからだ。
そこにお誂え向きな奴がやってきた。金王朝の使者だ。
「この程衛紹王様が次期皇帝に即位された。貴殿は臣下である為挨拶に参られよ。また年貢を改める故その打ち合わせも行う由……」
「はぁ?お前の国の臣下であるわけ無いわ!」
ジンギスカンはそんな覚えは確かに無かった。しかし金王朝側はタタール攻略の恩賞として官位を与えている。ジンギスカンはそんなことケロっと忘れているのである!
使者はカンカンになって帰って行った。
「よし!やろう!蒼き狼を集めろ!」
応!の号令一過取り敢えず手初めに長城より北の出城を攻略する。
投石機が唸り、重連弩が飛び交う。馬を降りた城塞攻撃部隊は4メートルの槍を組み立て、梯子を昇る。下手すると矢をつがえ始めた敵兵を槍で突き倒せる長さだ。
「阿海、やはり敵は弱いな!」
「モンゴルが強すぎるんですって」
長城より北の出城は正に鎧袖一触だった。
お次は長城攻略。
夜陰に乗じて迫ろうとしたらバレた。仕方ないので投石機を担ぎ上げ無理やり攻撃した。
この時四駿の一人チラウンの兄、チンベが何故か執拗に粘着し、部隊の半数を失いながらも遂に城壁にたどり着き、上で防衛していた中国人を次々突き倒し、長城を陥落させた。
長城は馬が通れるように切れ目が開けられた。遂にモンゴルが長城の向こうに逆襲をかける日が来たのだ。
取り敢えず諸城を落としながら大同府という街を目指す。
街が大きく、城壁も高い。簡単には墜ちないなと、遠巻きに囲って荷物が届くのを妨害していた所、二、三日で効果が出た。
兵士が脱走してきたのだ。
都市は食糧不足に見舞われ、食べる物が無くなってきたのだ。
そこで1ヵ所に逃道を作りながら投石を繰り返していると、夜に約1万もの脱走が出た。
「他に立て籠られたら面倒だ。散らかしておけ!」
徒歩で逃げる脱走兵が馬の脚に敵う訳もない。逃げる脱走兵はその日の内に逃げなくなった。
「なるほど。あいつ等食糧届けてもらってるのか。脆弱だな」
「モンゴルが凄すぎるのです」
モンゴル人は水はどうでも食糧は常に持っている。後方には羊が大量に居るし、いざとなれば馬を食べれば良い。一人辺り6頭位は居る。
モンゴルは益々城攻めが上手くなったのである。
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