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コラム7  初の外国人幕僚。耶律阿海について

 見つけてくれてありがとうございます


 Twitterから来てくれた皆さん、ようこそお越しくださいました

 いつの間にかシレッと居る外国人幕僚。耶律阿海。そもそもどんな人か説明しておこう。

 耶律という名前自体が、かつて契丹族という中国から見ると塞外民族が打ち立てた契丹(キタイ)国の国姓。つまり王家の名前である。

 この国は唐王朝の時に中華帝国と和解し、唐の国姓である李の苗字も貰っている。

 

 おそらく耶律阿海のお家はその頃には王族の末端に過ぎて、李の名前は貰えなかったのだろう。

 さて、耶律阿海。遼王朝無き後の女真族の金王朝に仕えていた。彼はモンゴル語、テュルク語(トルコ系遊牧民や突厥(とっけつ)が使っていた言語)に堪能であり、正に北方専用の外交官だった。

 本来はケレイトのトオリル・ハーンに会いに来たのだが、ここで後のジンギスカン。テムジンにも会う事になり、その人物に惚れ込んだようだ。

 阿海は弟の禿花《とか》を人質という名の親衛隊(ケシク)に送り込み、モンゴル人に足らないブレイン役を買って出たようだ。


 虐殺惨殺常無きモンゴル高原ではあるが、その中にあってテムジンは思いの外職人を大事にしたし、働きに応じた分配を標榜したリーダーである以上に、いち早くモンゴルを統一し、遥か彼方と交易をし、皆が豊かに暮らせる世界線を夢見ている。

 ジンギスカンの夢に、阿海は賭けたのだ。

 ただ賭けるだけではない。常に全力でサポートを続けた。長城の向こうに味方を作る籠絡(ろうらく)工作、ケレイトとの戦いでも逃げた先でテムジンとと共に有り、いち早く攻城兵器を紹介した。

 中国からホラズム(今のイランやらその北部)に向かう時、阿海に中国戦線を任せようとした。しかし阿海はホラズムに着いていくと聞かなかった。

 阿海。この時56歳だったそうだ。

 ホラズムという異国をジンギスカンと共に駆け抜けるのは最高の気分だったろう。

 その後暫く占領地の慰撫等を行っていたが、ホラズムの地で病に倒れ、郷里とは離れた異郷の地で帰らぬ人となった。


 一人の(おとこ)に惚れ込んだ生涯を持つ、熱い男なのである。

 読んでくれてありがとうございます

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