高原の王、成吉思汗3 ナイマン滅亡後要人事情
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ナイマンの滅亡により各種要人に色々な変化が起きた。
まずはダヤン・ハーン。
ちなみに銀河英雄伝説でメルカッツさんが拠っていた小天体と同じ名前だ。
戦闘中に矢衾になって死んだ。将軍のコリ・スベチも撃って出て戦死した。
ダヤン・ハーンの息子クチュルクは必死に逃げて西遼国にたどり着き、時の王の娘を娶り、そこからその国の王にまで成り上がった。
割とレベルの低い統治能力だった。
テムジンの元にへんちくりんな男が縛られてやって来た。手の自由は奪われているのに脚で必死に小箱を持ち、身なりは良いが偉そうな人ではない。
「これは何者だ?」
「私は文官、タタ・トンガという者!次回のナイマン王に何としても印章を渡さねばならないのだ!」
「ナイマン王はもう居ない!何故なら俺が根絶やしにしたからだ。ナイマン及び高原の王だ」
「その発言に印章は付かない!」
「そもそもその印章とはなんだ?戒めを解くから聞かせろ」
タタ・トンガは丁寧に答えた。
「この発言を送った文字が間違いなく王の言葉かをこの印章が示すのです」
最初何を言っているのか分からなかった。モンゴルには文字が無いからだ。
「ならお前、ナイマンでしたようにやれ。俺の言葉を残して印章を押せ」
「え?は……はい」
タタ・トンガが持っていた印章はテムジンの為に使われるようになったのだ。それを仕事として真摯に守り続けたその人物タタ・トンガも許されたのだ。
そしてここでも逃げ出したジャムカは遂にたった四人の部下しか付いてこなかった。
どこぞの名前も知らない森の中でジャムカと側近達は、野生化したヤギを捕らえて焼いて腹を満たしていたが、腹が満ちたら今度は身の安全が欲しくなった。
四人の部下達は高いびきをかいてるジャムカを捕縛し、それを手土産に帰順する事にした。
テムジンが若い頃からその政治手腕と統治能力だけで成り上がったジャムカもここに終わった。部下達もジャムカの再懐柔の話より、テムジンから何が貰えるものかと皮算用するのに忙しいようだ。
テムジンの前にジャムカを誇らしげにぶら下げた配下はおべんちゃらを言いながら命乞いをする。
「おい!お前ら恥ずかしくないのか!」
テムジンに言わせれば自分の主君を裏切ったコイツらはどこかで裏切ると確信して切り捨てた。
テムジンはジャムカに向き直った。
「盟友の誓いを成し、メルキトからボルテを救出してくれた。そして敵対するにも敵を分散させてくれたから撃退出来た。去りたいなら良いぞ。仕えたいなら良いぞ」
テムジンはジャムカには情けを向けた。モンゴル人は確かに敵対者は皆殺しだが、強敵は敬愛する事も多い。ジャムカの高い統治能力はテムジンも是非欲しかった。
「いや。捕まったのが運の尽き。ここで殺せよ。ただ、叶うなら貴人としての死を頼む」
モンゴルでは地に血が流れずに死ねば、天国に行けると信じられていた。
皮袋に入り、口を縛り、それを絨毯に乗せ、上から更に布を被せ、それを多数の馬で踏む。
ここに敵対者を集める事に長けた高原最大のライバル。ジャムカが死んだ。高原には遂にテムジンに逆らう勢力は無くなったのである。
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