成吉思汗の華麗なる皇子達④全てを相続した男 トゥルイ
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オゴタイから更に2歳年下の末の男子がトゥルイである。
ちなみにジンギスカンの妻ボルテはこの後5人の女の子を産んでいる。実に元気な母親である。
モンゴルは基本的に末の男の子が父の遺産を相続する。男手が増えすぎても困るので、長男は結婚したらある程度の家畜と使用人を相続し独立するのだ。
本源的に末の男の子に与える仕事は少ない。長男は馬飼い、次男は羊飼い、三男以下は狩猟。末の男の子はとうとう竈の火が消えないように見張る役を与えられる程度だ。
火が消えたら再び起こすのが大変なのである。
家の象徴たる火を守るという意味で、よく末の男の子には『オッチギン』という名前が付く。火の守り手という意味だ。
何故か子供の頃夜にふらりと出掛けた所、危うく敵の密偵に捕縛されそうになった経験がある。
その時の事を報奨の折りにジンギスカンも回想し、トゥルイを取り戻してくれた礼までもふんだんにしている。
世界を制した帝王もやはり人の子よね。
三男オゴタイが皇位を相続したが、ジンギスカンが所有していた財産の全てを相続したのはトゥルイである。
トゥルイは長男ジュチに嫁いだ妻の妹を正妻にしていた為、お互いに仲が良かったようだ。
そしてジンギスカンの遺言通り、オゴタイの皇位をがっちり守る。このジンギスカンの全財産を相続した子孫達はやがて東に元王朝を。西のアフリカが目の前という地にイル・ハン国を建国し、この一部はインドを統一したムガール帝国へと流れていく。
まさに世界を制した人物である。
トゥルイはオゴタイよりも先に亡くなった。
オゴタイに出される毒杯をトゥルイが先に飲んだ為とか言われる。暗殺の噂も後を絶たない。皇位は有ってもそうまでお金や領土に恵まれていないオゴタイにとって、相続資産、財産が多いトゥルイの存在は厄介かもしれないが、暗殺なんて下手な真似、オゴタイがする訳がない。だってバレたら帝国おしまいだもの。
おそらくそれが毒入りとも気付かずガチでお酒の取り合いでもしたんだろう。
結局ジンギスカンの孫の代の辺りでオゴタイ家からトゥルイ家に大ハーンの継承者も移り、子供の一人、フビライ・ハーンは日本、チベット、朝鮮半島、陳朝ベトナム、カリマンタン島、樺太、大理(ラオスやカンボジアの辺りに有った国)等に遠征を仕掛け、まさにやりたい放題してしまうのである。
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