成吉思汗の父さん時代5 コイデンの戦い
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ジャムカの一大決意はケレイト、ボルジキンの両陣営に知れ渡る。各陣営は出撃を開始。
適度に真ん中辺りにある寒冷の地でお互いを捕捉した。
「テムジンよ。ワシはジャムカの本隊を倒す。尾前さまはタイチウトを撃ち破り昔年の恨みを晴らせ」
事前打ち合わせの通りに布陣する。トオリルは年老いたとてまだまだ現役のハーンである。
一方のテムジンは非凡な統治能力が認められ、大分内部の結束力も高まった。
反面ジャムカは今慌てて巨大化したとはいえ、内部はがたついている。これは以前やり合った十三翼の戦いの逆を行くものだ。
しかもジャムカから仕掛けている。
しかしジャムカは手強かった。バラバラな部族を復讐心一つでまとめあげ、その動きは悪くは無かった。しかし寄せ集めだ。テムジンはタイチウトをしっかり攻撃すれば話は簡単に進んだ。
しかし戦域は広大だ。ボォルチュ、チンベ、チラウン、弟達の部隊は既に雑魚討伐に出撃し、近習はジェルメだけだ。そのテムジンも近場のタイチウト残党をジェルメと共に討伐していた。
その時山の上から人影が見えたと思ったら、テムジンの首筋にキラリと光る矢尻が掠めた。
掠めただけなのにテムジンはその場に倒れた。
矢尻には毒が仕込まれていた。
ジェルメは首筋の出血から毒混じりの血液を吸出し、懸命の看護に当たった。
夜中にやっと目を覚ましたテムジンは、強烈な喉の乾きを訴えた。
ジェルメは何故か鎧と上着を脱ぎ捨てて付近に有る偶然見つけた敵陣に潜り込み、馬の乳を発酵させた酒を盗み出して持ってきた。
「ジェルメ……これは?」
「敵陣から盗んで来ました。毒味は済ませてありますので」
「何故上着を着ていない?」
「この姿なら奴隷が逃げてきた程度で敵も油断してくれますからな」
テムジンはなるほどと納得し、ここにジェルメが居てくれた事に深く感謝した。
翌朝、テムジンの帰還をボルジキン集落は歓呼の声を上げて歓迎した。テムジンはもはや号令すれば良かった。
「さあ。タイチウトを討ち取れ!」
応の声も冷めやらぬまま蒼き狼の末裔達は飛び出した。
戦果は恐ろしい程に上々だった。
かつてタイチウトに捕らえられていた時助けてくれたソルカン・シラ。チンベとチラウンの父親が帰順した。
そのチラウンが一騎討ちの果てにタイチウト族長、タルグタイを討ち果たした。ここにタイチウトは瓦解、滅亡した。
その余波は勿論ケレイト族と対峙していたジャダランにも届く。こちらはジャムカが逃亡。コイデンの戦いはしつこいながらも圧勝に終わった。
捕虜は皆皆殺し。
しかしテムジンはまずソルカン・シラの助命を命じた。そのソルカン・シラは一人の若者を連れていた。
「なんだ?ソルカン・シラの馴染みか?名前を言え」
「タイチウト族弓兵、ジルゴアダイと申します」
「弓兵か。昨夜俺の馬をを山の上から射貫いた凄腕がいるのだが……知らないか?」
テムジンは首筋を掠めた事を隠し、馬を射貫いたと偽った。
その問いに対するジルゴアダイの解答は明確かつ明瞭だった。
その解答は次回に
続く
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