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成吉思汗の青年時代1 馬泥棒と永遠の寮友ボォルチュ

 見つけてくれてありがとうございます


 Twitterから来てくれた皆さん、ようこそお越しくださいました

 ブルカン岳とオノン川に挟まれた地でテムジン一家は雌伏の時を過ごさなければならなかった。その日テムジン一家は総出であちこち出掛けていた。そこにとんでもない話が舞い込む。

「馬が盗まれた!」

 馬泥棒に遭ったのだ。馬はモンゴル人の足だ。失う訳には行かない。

「取り返して来てやる!」

 カサルが連れていた最後の馬を引ったくり、テムジンが馬のチェイスに挑む。

 馬泥棒の足取りを追う事1日、そこに集落を見付けた。馬の足跡はまだ続いている。テムジンは情報収集に立ちよった。

「やあ君あんな馬とかこんな馬とか見なかったかい?家の盗まれた馬なんだ」

 集落の若い子に聞いてみた。

「ああ。見たよ。あそこの奴らが連れていたよ」

 テムジンはやっと手掛かりを掴んだ。

「ありがとう。よし取り返して来る!」

「待って!」

 テムジンの足を引っ張り若い子が停めだてる。

「なんだい?」

「友達になってよ」

 

 はぁ?何呑気な事言ってんの?テムジンは思ったが、悪い奴ではなさそうだ。

「ああ。良いよ」

「やあ友達、馬泥棒をやっつけに行くのに手伝いしないなんてダメだと思うんだ。僕も行くね」

 若い子の名はボォルチュ。後に四駿と言われた四人の幕僚の一人だ。

 果たして案内された所にテムジン一家の貴重な財産、八頭の馬が繋がれている。

「夜陰に乗じて取り返そうよ」

 ボォルチュは思いの外機転も効く。

「そうだな。それが良い」

 

 夜寝静まった頃、テムジンとボォルチュは動き出す。馬泥棒に制裁するためにもごっそり持ち出してしまう。

 馬泥棒のゲルが大騒ぎした後、別の馬に乗って追いかけてくる。

「待てこら馬泥棒!」

 馬泥棒に馬泥棒と言われるなんてとんだ風評被害だが、馬泥棒は一人一人と減っていく。

 テムジンとボォルチュによるパルティアンショットで次々射貫かれているのだ。

 追っ手をあっという間に振り切った。まずは二人でボォルチュの家にて小さな祝勝会。

「ボォルチュ、君のお陰で馬を取り返せた。お礼に馬を四頭差し上げよう」

「要らないよ。お礼を貰ったらこれは友達との付き合いではなく商売になっちゃうもの」

「そうか。では俺からも頼もう。これからもいつまでも友達で居てくれ」

「喜んで」

 

 二人の友情の誓いを上座で見ていたボォルチュの父、ナク・バヤンからも声がかかった。

「二人は若い。何事も協力しあっていきなさい」

 翌日テムジンは家族の待つブルカン岳に、盗まれた馬を引き連れ帰ってきた。家族は馬よりテムジンの帰還を歓声をあげて迎えた。

 めでたしめでたし


 実はこの話、元朝秘史にのみ語られる完全な作り話である。

 実際ナク・バヤン一家は父イェスゲイの家の近くで必ずゲルを構える側近中の側近で、最初から居残ったか、隙をみてテムジンの元に戻った人物である。

 しかしこの話、モンゴル高原に咲いた男達の友宜(ゆうぎ)浪漫(ロマン)をたっぷり匂わせた挿話として、歴史書よりも真実味を以て迫ってくるようではないか。 

 読んでくれてありがとうございます

 もし良かったらブックマーク、評価、いいね、感想、レビューなど頂けましたら嬉しいです

 

 只今連載中

 犢端高校勇者部活動記録   https://ncode.syosetu.com/n0115ie/


 爆笑!元朝秘史

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 素人集団!!国家連邦政府宇宙軍第6艦隊奮闘記

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 伯爵閣下がホラ話で領地を盛り上げてみるようですので発表します

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 なども書いております。宜しかったら見て行ってください


Twitterやってます。@kokochu539です。

大したことはしていませんが、フォロバは確実です。お気軽にどうぞ

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