帝国散って日が暮れて1 ツァーリになったモンゴル
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あれほど精強にして世界を席巻したモンゴル帝国。それはどこに行ってしまったのか。
一つはその頭数の少なさから地域民に溶け込んでしまったというのもある。
しかし人数が少な目な割に強いモンゴルは、多少現地人化しても、国土面積を小さくしながらも健在だった。
じゃあ何故小さくなったのか?それは限られた国土面積を兄弟が分かち合うからだ。
そんなことを繰り返す内、だいたい孫の子達の世代にもなれば赤の他人ともなろう。お隣の住民と土地が欲しくてケンカをし出す。
これ、日本語で言う所の『田分け』行為なのよね。
そのようにしてモンゴル帝国は徐々に力を失った。しかし出る所に出れば、まだ充分以上の力が残っている。
帝政ロシアの前進となった『ロシア』の王は、その分裂した諸汗国の王子をまず国王に据えた。彼はジンギスカンの末裔の一人だ。
周囲はキョトンとしたが、効果は目に見えて明らかだった。各地に散らばった蒙古騎兵の末裔達が集まり、やがてそれがロシアの強力な武器となった。
翌年その王子から禅譲される形でツァーリになったロシアは、やがてオスマン・トルコに滅ぼされた東ローマ帝国の後継国家まで自認。
東に行きてはモンゴルのハーンの後継者、西に向かいてはローマ帝国の後継国家として権勢を震い、ユーラシア大陸で歴代2位の巨大国家になっていく。
その領域は割と無駄な地域が多いのだが、実のところ帝政ロシアはフィンランド等の北欧三国、ドイツのズデーテンより東側、更には大陸を渡りアラスカまでもをその支配領域にしていたのだ。
この国はその歴史上、有色人種に対する偏見は少なく、ただユダヤ人にだけは過酷だったそうだ。
そして肥大化した国家は読み書きが統一出来ず、また地域が悪すぎて農民への取り立てが苛烈に過ぎ、農村はまともな教育を施せなかったそうだ。
後に日露戦争時に入って日本が驚いたそうだ。
「誰も自分の名前すら書けない」と。
農村に苛烈だった他にロシア正教は聖書に記載が無いからとジャガイモを恐ろしい程憎んだそうだ。
ジャガイモは救民作物などとも呼ばれる。同じ耕作面積に麦の6倍以上の実をつけ、病害虫、冷害にもある程度強いので、ここで作れば多くの人の命が助かったのだろうが。
神様の使徒がやることに口なんか挟みたくはないものだ。
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