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3

手を引かれ、白色の大きい車に乗せられる。

揺られること40分。見知らぬ土地のタワーマンション?らしきものの目の前の駐車場に車を止められる。

「ここなのか?」


「そうだよ♪」


「そのテンション怖いなぁ…」


「取り敢えず降りて♪」と促され、車から降りる。その後、荘厳な雰囲気を放つエントランスに誘導された。


「今更だけど、ここどこ?」


帝京(ていけい)都、亜光(あみつ)市……」


「そっから先は言わなくていい!!」

作者が作るの面倒くさくなって失踪しちゃうから!


「メタいよ!」


「サラッと心の声を読むな!」

そんなことを話しながら、とある一室へと足を運ぶ。


「じゃじゃーん!どうだぁ!」

真っ白な窓のない部屋に、ぽつんとクソでかいスパコンみたいに機械が置かれ、それに繋がれたヘッドセットと全身タイツっぽいものが見えた。


「あ〜…えっと……なにこれ…?」


「フルダイブ型VRゴーグルだよ!いまはプロトタイプだからタイツも必要だけどね♪」


「1つ言っていいかな?ダサくね?」


「そこまで言わなくていいじゃん!!」


「それでもダサい」


「ダサくない」


「もう言い合うのも面倒くさいや…取り敢えず使い方教えろ。」


「タイツを着て、椅子に座ってからゴーグルをつけたら、自動的に起動するよ」


俺は、指示に従い、起動させた。


「じゃ、楽しんで」


薄れゆく意識の中でそう聞こえた。


「おっ…?あ?」

ここはどこだろう…そう思い真っ白な景色を見渡した。


≪フルダイブ型VRシステム "ZERO"へようこそ。≫


そう声が響いた。


「…!?なんだ…!?」


≪ここでは、ゲームの選択を行えます≫


「1つしかねえじゃん!」

それを選ぶしかないのでとりあえずそれを選んだ。


≪2nd World Onlineへようこそ。ここではキャラクターデザインを決められます≫


目の前に情報の書いてある板があった。

「性別…?ネカマして男釣ったら面白そうだし女にしてみよww」


「次は見た目かぁ…」

………


≪これでよろしいですか?≫


俺は迷わず『はい』を押した


そうして、瞬きをし、次の瞬間には見知らぬ世界に降り立っていた。ここは、赤レンガの屋根の建物が並ぶ、スチームパンク風の街だ。

「あれ?」

初期装備なのだが、スカートなのでスースーして落ち着かない……気を取り直して、街を探索し、装備屋へと立ち寄った。

鏡があったので、自分の姿を見た。銀色に差し色としてブロンズの入った色の髪、細いながらも健康さを感じる体つき(身長は148cmといったところか)、白目の肌色、整った顔立ち、誰もが認める美少女?になれたと思う。

NPC?と思わしき女性に話しかける。


「ここの世界には慣れましたか?ここの世界では、銃や魔法を用いて、魔物を倒し、強くなり、ダンジョンを攻略することが目的となっています。オススメは東の森です。」


「じゃあ東の森に行きます!」


「気をつけて、」


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