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影の恋  作者: Rozelia七瀬Beilstein
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第一の巻物(これが、今の江戸の光)

 外からは、鶏の声が聞こえ朝を知らせる。この音も香りも雰囲気も今日でひと時の別れだ。

村の入り口には村長や先生が待っていた。

「暁、この時が来たなお前のかあさんも喜んでいるだろう」

村長はうちの母の実の兄、その村長にいわれなんだか泣いてしまいそうになる

「だがな」

先生がその後ろから険しい顔で話してきた。

「この試練中、万が一主以外にその正体を見られようものなら、お前はくノ一いや、忍として失格。即我々の村から追放処分となるだろう、都の風にそそのかされて馬鹿なことはしないように!」

そう、この試練は幾度となく聞いてきたそのため、緊張が走る。村にはうちの妹たちも仲のいい皆がいる、だから戻ってくるんだ。

「もちろんです!この暁!必ずや忍魂を会得し戻ります!では!行ってきます!」

力強く大地をけりうちは駆けだした。村が離れていく、村のみんなに会えない寂しさか涙がこみ上げてきた、しかしここで折れていてはならない、がんばるんだうち!そう、心に聞き聞かせ都、江戸にうちは向かった。

どれほど立ったであろうか、走り高いとこからのムササビ数回で何とか上昇気流に乗り今は空を飛んでいる。

「月がきれい、あ」

雲の切れ間から、地上に光が見えたこれが聞いていた都の景色・・・

「これが、現代の江戸の光か!」

少しずつ、高度を下げ高い蔵の上に舞い降りた。

「見たことない物だな、石でできているのか?あ、巻物に書いてあるかな」

出るときに渡されていた、先生からの辞典巻物それに目を通すと書いてあった。この硬くて大きな蔵は”びる”そして石のようなこれは”こんくりーと”というらしい現代の江戸はわからないことだらけだ。下のほうにある黒い道には、夥しいほどの町人がいた、こんなに密集していて怖くないのであろうか現代江戸の人々の考えはわからない。とりあえず迷彩服は来ているので早々はばれないだろう、”びる”からしたほうへ降りていく地上からの景色はわからないほどにきらびやかに、”びる”が光っていた。

「はっ!見とれている場合ではない、しっかりしなさい!暁!」

自分のほほをパン!と叩き自分の主となる人間を探すべくうちは歩き出した。


 「おーい、颯ー(はやてー)もうバイト上がっていいぞー」

「あ、わかりましたー」

俺は、風見かざみ はやてどこにでもいる、短大生だ。今は生活のためバイトをしている真っ最中なのだが、お客様がいないため、早めにバイトを切り上げさせられた。働かないと生活がきついのだが、こればかりはなんの文句も言えない。早々に制服から着替えた俺は店を出て消えることにした。

「この時間なら、駅前のスーパー割引きで売ってるし買って帰るか」

貧乏短大生の俺には割引き品などの食料はうれしい、売り切れてしまう店に行こうと俺は走った。

町はにぎわっている、当たり前だ世間でいう今日は、華の金曜日。皆が待っている一週間の休みだ、そのためか時間は二十二時だといううのに賑わっていた。

「こんなににぎわうならうちの店にも来いってーの」

居酒屋勤務の俺だが、日によりまちまちなのが少々気に食わない、バイト変えようか悩むくらいだ。

スーパーまでもう少しといううときに信号につかまってしまう。早くいかないと売り切れてしまうかもしれないのに!止まっていると目の前に一人の少女がいた、ポニーテールにかわいい服だ、キョロキョロと見回している床を見るに、東京に来て間もないか旅行で迷ったのであろうか、気になってしまい声を信号が変わったらかけようと思っていると、こともあろうに横断歩道を渡し始めたではないか、クラクションの音がなりその子は気づいたのか車のほうへ目を向ける。

「ばかやろ!」

気が付いたら、俺は走り出していた。もうこうなったら飛び込んで助けるしかない、いや、まだ引き返せば俺は最悪車にひかれたりなんてこともないはずだ、だが、そうしたらあの子は

「ええい!間に合えっ!」

思いっきりその子にとびかかるように捕まえ反対車線の歩道に転がり込んだ、こんなことアニメや映画の中だけだと思っていたしまさか自分がする羽目になるなんて思っていなかったのだ。

車は急ブレーキで俺たちがいたであろう所を通り過ぎ止まって窓を開け

「てめえ!死にてえのか!気をつけろ!」

そう、はき捨て走って行ってしまった。なんでこんなことになるやら、大通りなら間違いなくひかれていたであろう。

「あの・・・」

俺の下に転がる少女から声がして俺は今の状態に気付いた。

”ふに・・・・ふにふに”

なにか、とても柔らかいものが俺の右手にフィットしているじゃないか、恐る恐る下に目を向けると

真っ赤に耳を染め顔を両手で覆い隠す少女がいた。

「その手どかしていただけませんか、助けていただいてありがたいですが、その・・・触っていいものではありません」

「ごごごごご!ごめんなさい!」

俺は、慌てて飛びのいた、助けて事故とはいえむむむ、胸を!

少女は立ち上がり土ぼこりを払うと、こほん!と一息ついた、そしてなぜだろう片膝ついて胸に拳を掲げているではないか、俺はこの後どうなるんだ?ストリー〇ファイターの某キャラの技、昇〇拳でもされるのか・・・ひやひやしていると

「ありがとうございます。うちは暁、くノ一暁といいます。この度は助けていただきありがとうございました。うちはこの都で一人”主”となるべき方を探し歩き回っていたのですが、周りに気がとられてしまい先の怒号をあげる動く鉄に殺められていた所を助けていただきました。勇敢なその動き判断!あなた様こそ我が主にふさわしい!」

何を言っているかわからん、主?くノ一?頭でも打っておかしくなったのであろうか、暁だっけな、とにかくやばいやつなきがしているのは間違いない、この場を穏便に離れてこの子には警察の歩道でもしてもらい幸せになってもらおう。そう思った俺は、俺はそんなやつじゃないよと言って、駅のほうに歩いて・・・

「どうして、行くんですか!ご主人様!」

どこにそんなバカ時からがあるのだこいつ!腕をがっしり捕まえて離そうとしねぇ!しかもさっきはいなかった人がどんどんいつのも通行料並みに増えてきやがった。

「ごーしゅーじいん!」

「わかった!わかったから!そのご主人とかやめろ!」

周りからは、何やらひそひそと声がする変な目で見られている・・・俺は、踵を返し仕方なく家に帰ることにした。こんなのでは買い物どこではない・・・家につくまで色々話しながら帰っていたことからわかったが、この子は忍者の村の女の子つまりくノ一で、忍の大事な心得を学ぶべくこの地に来た。そして俺以外にくノ一といううことがばれたら、即刻村からは追放されくノ一ではなくなり行き場が失われるというう。

「なるほど、お前の大変なんだな・・・って!そうなるかぁぁぁぁぁ!」

「おわわ、ご主人様いかがなさいましたか!大声出されて」

すると隣の部屋から

「うるせええぞ!」

と声が聞こえ、壁を強くたたかれてしまった。

「ご主人様に脅迫する輩ですか、ちょっと暗殺してまいり」

俺はあわてて彼女の腕をつかみやめさせた、このこ本当にくノ一なのか?家出で行くと来ないからこんな話でっち上げているんじゃないだろうか、そんな考えが頭をよぎるしかし時間は二十四時近いそんな時間に追い出せる訳もなく、そのままその日は止めることにした。


 「ん、もう朝か・・・」

昨晩は、あのまま寝てしまったのか夢だったのか、夢だったほうが何となくたすか・・・

「起きましたかご主人様、朝食はできております。この”こんろ”というう物はすごいですね!先生からいただいた巻物から使い方など学びごはん作りました!」

テーブルには、魚の塩焼き味噌汁ごはんまで、いままでこんなことは・・・いや、飯はわかるが味噌もないし魚なんて買ってなかったぞ?どうやって

「あ、冷たい貯蔵庫には何もなかったので、川から魚を、味噌は村から持ってきた物です!」

どやぁ!といわんばかりに顔をドやらせているではないか、ま、ありがたくいただくことにした。その中でもう一度話していると、どうも現実味帯びてきているではないか、だが本物という決定打がない

「まー、状況は理解した。後、ご主人様ってやめてくれ俺は”颯”だ。」

「わかりました。颯様」

「様もいらない」

「ですが」

「いらない。追い出すぞ」

「うっ、か、かしこまりました。は、はは、はや・・・て」

両手で顔を隠し恥ずかしがる、なぜそんなに恥ずかしがる、こっちまで恥ずかしい

「その、村では呼び名だけになるのは夫婦の間柄だけでして・・・」

どんな村だよ、とっこみを入れたかったがそこは、ぐっと我慢することにした。それよりだ

「暁、くノ一だといったよな?」

「はい!はや・・・んんn!はやてを誠心誠意守るべくお仕え申し上げます!」

だからそんなに恥ずかしいのかよ、顔はきりっとしているが真っ赤な湯でタコみたいに暁はなっていた。

「なにか、忍術見せてくれ。信用するのはそのあとだ」

そういうと、少し険しい顔を暁はした、やはり嘘なのであろうか

「かまいませんが、何でもよろしいですか?本気で行うとこの屋敷がなくなってしまう可能性がありますので」

俺のアパート吹っ飛ばすくらいのことはせんでいいからと伝えると、かしこまりましたと言わんばかりのお辞儀をして、後ろに下がって一呼吸した。

「では!甲賀暁流忍術壱型!鏡影きょえい!」

そういううと、暁が揺れだしいや、薄くなっていき気が付くと目の前には、二人いや三人の暁が立っていた。俺はホログラムでも見ているのか

「どうでしょうか?」

声が、三重に聞こえる間違いなく増えている・・・これが忍術暁は、本物のくノ一なんだとこの時思うのであった。

「お前が本物であることはわかった。だから、まーなんだ俺も一人暮らしなんとなくいてくれて身の回りの世話をしてくれるとありがたい。」

「はっ!お任せください!」

こうして、短大生の俺、風見颯とくノ一暁の不思議な共同生活が幕を開けたのだ。


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