王都の攻防④
私は第五騎士団所属のボラだ
目の前には悪夢が広がっている
「フハハハ!人間どもどうした!?この第三魔団長
グリード様と戦えるものはいないのか!」
魔団長、しかもなんとも相性の悪い魔法使い型の
魔族である。数を集めて戦いたいが
広範囲の魔法攻撃があるため、数を集めても
無意味になってしまうのだ。
「くそ!距離を取って!遠距離で対応するんだ!」
団長がなんか言ってるが、投擲と弓くらいしか
あいつに攻撃する手段なんかない
しかもそれも通じないことはわかっている。
正直詰んでいるんだ、この戦いは。
そう思っていたら、一人の魔法使いが
目の前に現れた。
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「これはまた、随分と野蛮な人がいますね」
私は魔族を見据えながら話しかけました。
「なんだお前?俺とやろうってのか?」
「そうです、あなたと一戦交えようと思ってます
魔族のグリード」
グリードは笑顔になり
「俺にどこまでついてこられるかな!?
お前もなかなかやりそうだな!」
そう言いながらいきなり、ファイアを
かましてきました、これは難なくファイアで相殺
「なんですか?このお粗末なな魔法は」
少し煽ってみます。
「こんなの寝てても発動できる!そら!
どんどん威力を上げるぞ!」
少しずつ魔法の威力が上がって来ましたが
それぞれに対処です、わざと似たような魔法で
かき消します。
「ほぅ、やるじゃないか。俺とここまで
打ち合えるとはな」
「お褒めに預かり光栄ですよ」
「じゃあ、こんなのはどうだ?」
これはいけません、魔力に物を言わせて
手数勝負で来ました。絶対魔力量は
おそらく向こうの方が多いでしょう。
「少し趣向を変えさせてもらいますよ」
魔力消費を低燃費のモードに切り替えて
対応します。
「なんだなんだ?撃ち合いじゃないのか?
それとも魔力がつきてきたか?」
「なんだわかってるじゃないですか
そうですよ、私の方が魔力量は低いですから」
グリードはほくそ笑んで
「じゃあ、どうやって俺に勝つんだ?」
「勝てそうな方法は何個か考えてありますよ
しかしどれで行くかは悩んでます。」
「じゃあ、早く決めた方がいいな。こういう魔法も
たまには入れ込むからよ」
またまたこれはいけません、今度はハイクラスの
魔法です、威力がこれまでの魔法の比ではありません
しかしこれもなんとか対処します。
「全く、魔族というのはなんという魔力量
なのでしょう、特にあなたは相性最悪です」
グリードは大笑いして
「フハハハ!そうだろう!人間の貴様が
俺に勝つことなどあり得ないのだ
魔団唯一の魔力型に人間の魔法使いが
勝とうなんてな!」
「悔しいですが、あなたの言うとおりですね
では、次でお互い勝負を決めませんか?」
「ふん、そんなに死にたきゃ良いだろう
俺の最大の魔法でおまえを葬ってやる」
そうしてグリードは自身の最強魔法を放つため
ほんの僅かだが、タメに入った。
私はそこを見逃しませんでした。
「はあ!」
ゴシャ!
「お、、、おまえ、、」
「どうしました?魔法使いがまさか殴っては
いけないとでも?」
「くそ、、仕込んでいたな?」
「そうです、もう魔力も尽きかけていましたから
身体強化魔法に大半の魔力を費やしました。」
そう、グリードの魔法をいなしながら
身体強化魔法を練りに練り上げて
最後の煽りでグリードが最強魔法を
繰り出すように仕向けて
タメが発生した瞬間に底上げした
身体強化状態でスタッフを使って
殴りつけてみせました。
「こ、、この俺が、、こんな事で」
身体強化魔法の威力は凄まじく
グリードの身体を大きく欠損させ無事に倒すことが
出来ました。
「ふぅ、この魔法は体への負荷が
半端じゃないですね、しばらく動けません」
座り込んだ私が、歓喜のダイキャス王国騎士団に
囲まれ、礼を言われるのに時間はかからなかった。




