海は広いな大きいな
西の街の港にはすでに出航の準備と
人員の配置が完了されていた。
今回同行するのは
戦闘要員でサラ、トリストラ、マーリン
身の回りのお世話要員でモア
そして執事要員でセバス
この他に海の自警団、あとで海軍とでも
しておこうかな?からキック船長と海の男達
そして医療要員としてマリア
サラが
「マリアとイチャイチャするのはいいけど
本来の目的を忘れちゃダメよ」
とジト目でこちらを見てきた。
『マリアの護衛はサラで頼むな』
「任せて」
そうして出航した魔力船は大きな躯体を
軽やかに動かし、一路西の大陸を目指す。
『キック船長、西の大陸まではどのくらい
かかるんだったかな?』
「はっ、5日を見込んでいます。」
『この船は何キロ位出るんだ?』
「はっ、約40キロです。」
『そうか、安全航行で頼むぞ』
「はっ!お任せ下さい!」
いや、しかし見渡す限りの海だね、気持ちいいね
そして帆船などと違って結構良いスピードで
航行しているのも良いな。
『風が気持ち良いな、マリア』
「そうですね、甲板も広くて船とは思えません。」
『仕事はどうだ?』
「ビクトル様が作ってくれた病院や薬局、
その他色々な制度のおかげで、非常に
有意義に過ごさせてもらっていますよ」
『そうか、無理はするなよ』
「はい、ビクトル様は南の国はいかがでしたか?」
そんな取り留めのない話をしたり
時には皆でゲームをしたり
とっても楽しい5日間、その最終日
『いよいよ、今日あの陸地に上陸する訳だな?』
「はっ、そうでございます。ビクトル様でも
緊張はいたしますかな?」
セバスが珍しくこちらに質問してきた
『いや、緊張というのか何というのか
楽しみが強いかな?』
「私も楽しみです。」
少しずつ陸地が近づいてくる。
『キック船長、そういやこの大陸の魔物って
ガンとか効かなかったんだよな?』
「はい、そう聞いています。」
『セバス!船長達ともう一回往復してくれ』
「ふむ、誰を連れてきますか?」
『ランス、アルス、ウェインの三人だ』
「なるほど、西側の守りは大丈夫でしょうか?」
『南は問題ないし、東も王都があるからな
北も今は東の国とウチの四大領主と睨み
あってるし大丈夫だろ。』
「最悪はサボに全権委任させますか」
『それだ!メルデスさんもいるし大丈夫だろ』
「わかりました。」
サラが割り込んできて
「何か嫌な予感でもするの?皆を集めて」
『そう、大きな予感って訳でもないんだけどな
兵器に頼れない以上は最高戦力で挑むべきかなと
考えたわけだ』
「ふーんそんなもんなのかしら?」
『そんなもんだ』
マリアが船の後ろを振り返り感慨深そうに
「海って広くて大きいなぁ」
『どうした?』
「いいえ、ただ振り返っても私達の住む大陸は
見えないので、ちょっと感傷に浸ってしまって」
『俺は勿論、皆もいるし大丈夫だ』
「はい」
笑顔のマリアは素直に可愛いと思った
「上陸準備だ!皆定位置に付け!」
キック船長の言葉でテキパキと船員が作業に入る
『さて、西の大陸はどんな所かな?』
船は陸地にどんどん近づいていく。




