あれから半年が経ちました
南の国との国交が開けてから半年が経った。
どこから説明すべきかわからないが
まず領民が20万人を突破した。
元々潜在的に人口増加傾向はあったのだが
餓死者、子供を育てる余裕がない世帯、
子供が出来ても病などで亡くなってしまうケースが
多々あった。
しかし、今やそんな過去はどこにも無い!
医療制度の充実や生活保護、色々な体制を敷いて
領民の生活を守っている。
そうすると、死亡率が下がり、これまで
潜在的だったものが、一気に現実となり
人口が爆発的に増加した。
勿論他領や他国からの流入も少なからず
理由ではある。
『しかし、ついにここまで来たか』
そう、領都は人口が5万人を超えて
領内は魔力車の普及や有線電話の普及が
進んでいる。
『ようやく、見慣れた景色になった』
まだ、たりないよ?でもさ、車が走ってて
電話があって、電車も走ってて舗装もされてて
もう現代に近づいてるじゃん?
領都周辺の街も変わらぬ賑わいを見せている。
東の門を一歩出ると、少し昔の風景が広がる
『あの汽車も電車に変えてやりたいな。』
ネクストア、ノース、サウスと繋がる
汽車はいつも満席状態だが、これを電車に
変えてやりたい。しかし、外との関係を
考えるとそうもいかないのが悔しい。
人口増加に伴う食料問題も広大な土地のおかげで
クリアしている、魔力車の変形版のトラクターが
導入され、南の街を中心に畑の面積が増加した。
『こうやってみると、ホントに栄えたな』
「そうね、私がビクトルに登用された時は
まだまだ田舎領地だったからね。」
今日はサラと領内を視察中だ
『次は飛行機を作りたいな』
「その飛行機が何かは知らないけど、また
とんでもないもの何でしょうね」
『ああ、とんでもないものだ
空を飛ぶ車みたいなイメージだな。』
「はあ、またそんなもの作ろうとして
どこまで領地を発展させるのよ?」
『まだまだ発展させるぞ、ロケットも
打ち上げたいし、この世界の地図を
作りたいしな。』
「まあ、私はあなたについていくわ。
あなたの剣、盾として」
『よろしく頼む。』
そうして話しながら車でやって来たのは西の街
その街長の館へ向かうと、ズラッと人が並んでいた
『おいおい、仕事はどうした?カイ』
「皆、ビクトル様を一目見ようとこうして
仕事は休憩にして出迎えに上がりました。」
『まあいいや、車回しておいて』
「承知しました。おい、車を回しておけ」
カイは並んでいた男に声をかけるとこちらを向き
「では、中へどうぞ」
促され、応接室へ入る
『早速だが、西の大陸の事を聞かせてくれ』
「わかりました。」
そうしてカイから聞いた話に
俺は驚きを隠せなかった。
「西の大陸には我々の領地と同等の
文明を持った人がいる事が確認できました。
また、異形の魔物と呼ばれる生物も
いる事が、確認できています。」
『魔物による、こちらの被害は?』
「今のところありません、しかし大陸側の
戦士達も疲弊しており、少しずつですが
生活圏を押されているようです。」
『ガンとかの武器は有用だったか?』
「それが、何故かガン等の武器による攻撃は
効かず、剣や魔法といった物でしか
魔物を倒せないとの事でした。」
『なるほど、で?準備出来ているのか?』
「気は進みませんが船の準備は出来ています。」
『よし、では早速行こうじゃないか
西の大陸へ』
俺は半ば強引に西の大陸へ出航するのだった。




