ワイア王国王都
『ようやく着いたな、ワイア王国の王都!』
王都でも戦闘になったらどうしようとか
考えてたけど、流石に王のいる場所で
無駄な戦いは無かった。パパティさんが
いるとはいえ、ここで戦ったら国家間の
戦争の口火を切ってしまうからな。
ほんと良かった。
「長い道のりでしたな。」
セバスがニコリとしながら答える
そう、パパティさんの村を出てなんだかんだで
15日かかった、車があれば1日2日で着いたな
『しかし、流石に南国は暑いな。』
そこにパパティがやって来て
「いやぁ、マクスウェルさん、助かったよ
まさか本当に王都に着けるとは思ってなかった
ありがとう!」
『いえいえ、こちらこそ色々と収穫が
ありました。ありがとうございました。』
そんな感じで話をしていると城の方から
兵士がやって来た。
「パパティさま!どうぞ王宮へ、国王がお呼びです」
んん?国王に呼ばれてる?
「わかった、これから向かうから連絡を入れてくれ」
パパティさんの雰囲気が今までと違う
『セバス?パパティさんってさ?』
セバスは頭を軽く下げて
「どうやら、王族に関係するお方のようですな」
『やっぱり?やっちゃったかなこれ』
「まだなんともですな。」
パパティさんの後についてきてくれとの事なので
ワイア王国の城へ入城した。
そしてあれよあれよという間に謁見の間に通された。
玉座に鎮座するはワイア王国国王
ハロア=ワイアである。俺には一生縁のない方だ
と思ってたんだけどな。
王の御前という事で、一様に皆頭を下げる
「面をあげなさい」
ハロア王が声をかけた
皆一様に頭を上げる。
「さて、第五王子パパティよ、無事王都に
着いたようだな。」
くっそ、パパティさん王族関係者っていうか
王子だったのかよ!!
「はっ、隣国の力を借りて無事王都に
辿りつきました」
どうやらワイア国の村長、町長は7人の王子に
よって収められているらしく、
第一、第二王子は東側の大都市二つを
第三王子以下第七王子までは西側を受け持っている
らしい。
パパティさんは王子の中でもとりわけ
人柄が良かった為、隣国との国境かつ
戦はそこまで得意では無かった為ライング王国でも
強い領地の無い、西側の担当だったという事だ。
「さて、ライング王国の領主よ」
『はっ』
「そなたは、自国の東側がどのような状況か
知っているかな?」
『いえ、私は領主と言っても西も西の端の
辺境の領主ですので、恥ずかしながら
存じ上げておりません。』
「そうか、そなた達王国西側の領主は
穏健派での、今回は特にパパティと交易を持って
お互いの国の為に動いてくれた事に礼を言う」
『もったいないお言葉です。』
「しかしの、東側の領地は混沌としておる。
そなた達の国王ドゥ=ライングも全容を
把握しておらん。
ワイア王国は北方以外は全て海に囲まれておる
西側はパパティの村で、そなた達のサウス領の
南まで、東はライング王国王都の少し東まで
その東の国境、ライング王国4大領主の一人
テーナー領は国王に気取られる事なく、我々に
戦争を仕掛けてきている。」
『なんと、そうでございましたか』
「ふむ、我が国の兵士の9割がその対応のため
東に出向いておる、その数約20万。」
『想像も出来ない数でございます。』
「全てが戦に赴いているわけでは無いがな
しかしそれほどに兵力を使っているというわけだ」
つまりは東の4大領主は個人で一つの国を
相手取る事が出来るレベルということか。
「さて、本題だか、パパティよ何を望むか?」
パパティさんは笑顔で国王へ返答した
「ワイア王国とライング王国西側領の同盟を
国として許可していただきたいです。」
国王も笑顔となり
「あいわかった、その願い聞き入れよう。」
こうしてワイア王国とライング王国西側領の
同盟が締結された。
こんな事が出来ちゃうあたり、ライング王国は
一枚岩ではなく、西側の動きなんてのはどうでも
いいと思われてんのかもなぁ。
まあ、それはそれとして。
『国王様、私からも一つお願いがございます。』
俺はとあるお願いを切り出した。




