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南の国の長は調子のいい奴だった

南の国二つ目の町を攻略、かなり早めに

決着が付いた。


トリストラに近づいていき

『良い戦いだったな、新軍長殿』


トリストラはひざまづき

「無事砦を攻略する事が出来ました。」


こいつ本当にお堅いヤツだな

サラなんかタメ口もいいとこだかな。

『しかし思ったより早く陥落したな。』


「トリストラの強さと攻城兵器を見て

 勝ち筋が無いと悟ったのでしょうな」

セバスが感想を述べる


『ほぅ、なかなか良い将だな、そいつ』


こちらとて向かってこなければ特に戦う理由もない

さっさと降参してくれてありがたい事だ


『セバス!砦内の様子はどうだ?』


セバスは恭しく頭を下げ

「攻城兵器の攻撃により、多少戸惑いも

 ありそうですが、早めに決着が付いたおかげか

 大きな混乱はありません。」


『敵の将は?』


「それならば、トリストラが」


セバスの後ろから40代と思しき男を連れて

トリストラが現れた。

「ケオケオ軍の将です。」


『お前名前は?』


「ガレスです。」


とりあえず鑑定!


名前:ガレス

ケオケオ軍の将

スキル:戦士、斧使い、戦況分析

忠誠心:中


結構強いな、ってなんか忠誠心とか見えるし!

鑑定のレベルが上がったかな?


『ケオケオはまだ負けていないと騒いでる

 みたいだけど、何で降参したんだ?』


ガレスはフッと笑みを浮かべ

「あんな綺麗に前線を潰されて

 攻城兵器には超長距離攻撃ですよ?

 勝ち筋なんか見えませんでしたから

 これ以上はイタズラに兵を死なせたく

 無いと思いました。」


やっぱこいつ良いヤツだな、強いし


『お前俺と一緒に来ないか?』


ガレスは目を見開いて

「良いのですか?敵だった男ですよ?」


『まあ、その気があれば良いだろ

 俺はお前の才能が欲しい。』


ガレスは目を閉じて少し考えた後

「私ガレスはあなたに付いて行きましょう!」


その後ガレスと共に砦を回ったら

ガレスの兵500が皆ついて行くとの事で

兵力が3500となった。


---------------------


ガレスを仲間に迎えたあとパパティさんと共に

ケオケオとの会談に臨んだ。


「マクスウェルさん、こちらがケオケオだよ」

パパティさんが紹介してくれる。


『いきなり進軍して悪かったな、どうしても

 王都に行きたかったんだ。』


ケオケオは俯いたまま

「進軍と敗北については、何も感じてない

 ただ。」


「ただ?」

パパティさんが聞き返した


「貴殿達とは友誼を結びたいと思っている!」


あれ?パパティさんは現金欲しさにごねると

予想していたけど。


「だってそうでしょ?あの質のいい武具!

 そして見たこともない攻城兵器!

 非常にレベルの高いものだとわかるよ!」

興奮気味にケオケオが捲し立てているので


『そもそも、戦にはまだ負けてないと

 言っていなかったか?』

率直に聞いてみると


「そりゃあ、終わった後は悔しかったからね

 でも、今はそれどころじゃないよ

 だって交渉出来る本人が目の前にいるんだから」

こいつは調子のいい奴だな


パパティさんが小声で

「どうするの?このままケオケオとも

 友誼を結んじゃう?」


『ケオケオ、俺はお前と友誼を結ぶ事を

 良しとしない。』


「な、、なんで!?」


そりゃあさ結果が出てるから


名前:ケオケオ

ワイア王国第4王子

スキル:礼儀作法、話術、詐称

忠誠心:極低


鑑定結果がこれじゃあな、こいつは裏切る


『どうしても技術や物が欲しいなら

 パパティさんから買うんだな。』


ケオケオは一瞬顔を歪めると

次の瞬間はもう泣き顔をつくり


「そんなぁ、どうしてもダメ?」


この後少し粘って来たが、却下した。

そして次の町への移動中や攻撃の時の

不可侵を約束させて、サインさせた。


---------------------


パパティの部屋で側近と会話をしている。

「今日の戦、とんでもない結果だったな」


側近は苦笑いしながら

「まさか1時間程度で、砦を落とすとは

 思いもしませんでした。」


「今回軍を率いているのは、行軍前に

 新たに軍長に任命された者らしい」

パパティが少し引き攣った顔で言うと


「マクスウェル領には少なくとも

 あのレベルが他に4人いるという事ですね」

側近も顔が引き攣る


「そうだな、そしてあの攻城兵器

 圧巻過ぎるし、そもそもあんなのと戦う

 方法が我々には無い。」

パパティは自嘲気味に笑いながら会話を続けた


「いずれにせよ、やはりついてますね」

側近は顔を晴れやかにした


「そうだな、あの力の持ち主と同盟関係なのだし

 技術提供や生活用品も随分とこちらに

 商会を使って流してくれている。」


「そうですね」


「やはり我々は幸運だぞ」


側近は笑顔で頭を下げ

「本当にそう思います。」


「さて、明日から三つ目の町に進軍だ

 今日はもう休もう。」


「はっ!」


側近が部屋から出て行く。


「本当に幸運だ」




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