南の国との交流
旧サウス領は南の国ワイア王国と接する
ライング王国の要所となっている。ハズであった。
最初俺がサウス領を訪れた際に、国境へ行った時は
酷かった。
何が酷いって、ワイア王国の国境の村と小競り合いを
していた形跡があり、しかも簡単に退けられていた
ようだった。
ワイア側の村はしっかりと塀を建てて国境の守りを
固めているのに対して、サウスはただの支柱に
ツルのような物が垂れ下がったようなもの、
俺たちの領地に攻めて来た時は守備のサウスとか
言ってたから、よほど守備に自信があったのか
それとも弱すぎて相手にされていなかったのか
どちらにせよ、前領主サウスのせいで南国との
関係は最悪だった。
国同士での争いに繋がらなかったのが不思議だな。
まずは相手に俺が領主となった事を説明した。
最初は領主が変わろうと、今までと一緒だろ?と
塩対応されたので、サーダ商会を商会して
色々な物品を見せた。
さらにバルティ商会というのも最近大きくなった
商会で、主に服飾関係に力を入れており、それも
ワイア側にはツボだったようだ
当初はサウス町も建て直しの途中であった為
こちらの領館でもてなす事はできなかったが
サーダ、バルティ商会の出店でちょこちょこと
お互いの有益な交易も実施し始め、鉄道が走る時には
村長一同を招待する事が出来た。
『パパティさん、南国の特産品の交易を進めてもらって
ありがとうございます。』
「いえいえ、こちらこそ、マクスウェル領のもつ
生活用品はすごいよ!村の生活水準も向上して
余力が出て来たよ。」
パパティさんはワイア側の村長で、どうやらワイアは
王国なのだが、その実各統治権は村や町の長に委任
しているとの事。だからサウスが攻撃を仕掛けても
国同士の対立にはならず、村同士のいざこざで
済んでいたようだ。
『それで今回お話したいのは、南国フルーツを
我が領でも栽培して良いか?という事なんですが
どうでしょうか?』
パパティさんは少し驚いた顔をした後
「はっはっは!あのフルーツは温暖な所でしか
育たないよ!出来るなら、どうぞ!
別に聞かなくても良いですよ。」
『そうですか、それでそちらに何名か人員を
派遣させたいのですが?』
「それなら全然構わないよ!むしろこちらからも
技術者や兵士をそちらに派遣させたいくらいだ」
『こちらもそれは構いません、技術交流など
もっと盛んにおこなっても良さそうですね』
パパティはニコっと笑みを浮かべ
「それいいね!やろう!」
ワイア王国はフルーツの栽培が盛んと聞いている。
ここで技術を習得する事でさらに美味しいものを
食べる事ができるな。
「それともう一つ、お願いがあるんだ」
『どんな話でしょうか?』




