西側の動向
ビクトルがブチギレてアトヨを攻め落とした1か月後
アディ家にはまた領主達が集まっていた。
「減ったな」
アディの一言目はこれだった。
そう、西側の情勢は10対4対1という、ビーム、アディ側
完全有利で始まったはずなのに4か月経った今
6対3対1という構図になり、一番消耗しているのは
ビーム、アディ側だった。
実際にこの場に顔を出せているのは
ビーム家
アディ家
エルダー家
パルク家
サル家
ミトン家
の6家で
戦線離脱してしまったのは、ビクトルに
完膚なきまでに敗北した。
アトヨ家
ノース家
サウス家
ネクストア家
4家である。
ビームが口を開く
「このまま、ちまちま戦っていても、消耗するだけだ
メルデスに総攻撃をかけないか?」
エルダーが異議を唱える
「私は反対だ」
反応したのはアディ
「何故だ?」
エルダーが続ける
「マクスウェル家が不気味すぎる、なんだかんだで
退場した4家は奴にやられている。」
ビームが口を挟む
「だからメルデスを攻めると言っている!」
エルダーが反論する
「マクスウェルはアトヨを1日中に攻め落としたんだ!
メルデスに総攻撃をかけている間に、ここにいる
領主の領地は皆壊滅するだろうな。」
皆沈黙する
たしかにそうだ、ネクストアやノース、サウスなら
弱小ということもあり、気にもかけないが
アトヨは別、中規模領地だ。
それを開戦して正味1日以内で攻め落とした
マクスウェル家に畏怖の念すらあった。
またマクスウェルとメルデスの場所が悪い
マクスウェルは最西端、一方でメルデスは
王国西部の最東端、つまり挟まれるのだ
それでもとビームが口を開く
「それでも、メルデスを攻めるべきだと思う。」
皆わかっていた、残された手段は非常に少ない
最初は反対もあったが、メルデスに総攻撃
3か月の準備期間の後実行する事で合意した。
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こちらはメルデス家の会合
「プラグ家にはかなりの消耗をさせてしまって
申し訳ない。」
メルデスが頭を下げる。
プラグ領は現在、疲弊している為、戦争からは
離脱状態となっている。
プラグは首を横に振り
「我が領地を守ってもらって大変感謝しています
あのままでは侵略されて、領地が無くなって
いたと思います。」
シャンデラが口を開く
「次は奴らどう動きますかね?ウチかキールを
狙ってくるでしょうか?」
キールが同調して
「向こうもアトヨと他3領落とされて、戦力が
落ちているとはいえ、まだ余裕はありそうですし
我々を狙ってくる可能性は高いでしょうね。」
メルデスが首を横に振り
「いいや、恐らくだが我が領地に大規模な攻撃を
仕掛けてくるだろう。」
プラグが不思議そうに
「何故?」
メルデスが説明する
「どこにも属していない、マクスウェル家が
アトヨ、ネクストア、ノース、サウスを退けた
この事実は奴らに重くのしかかっているはずだ
策を弄して動けんのだ、小さなせめぎ合いの中
また、マクスウェルが侵攻してくるのが
恐ろしいのだ。だから、短期決戦で我が領地を
取りに来ると見ている。」
シャンデラが答える
「なるほど、商会を通じて我々には利益しか
もたらしていませんが、相手にはそうでは
ないのですな。」
メルデスが頷き
「そうだ、しかし憶測の域を出ない、皆警戒は
緩めないようにしよう。」
4人は頷き会合は終わる。




