そもそもが
俺はアトヨ軍で守備兵をしている。
主に領都で有事に備えるのが仕事だ
しかし、最近はビーム家とアディ家が先導して
メルデス家を滅ぼそうとしているから
皆攻勢に出ていて、守備兵は正直ヒマである。
しかしそんな時に最西の辺境にある
マクスウェル家がアトヨ家に吹っかけてきたらしい
どうせそんな大したことないだろうと思っている
「おい、聞いたか?マクスウェル軍の兵数」
同僚が話しかけてきた。
「なんだ?まだ聞いてないぞ?」
「4000らしいぞ!」
同僚が迫真の演技で言ってくるから
思わず顔を見合わせて吹き出した。
「わっはっはっは!400の間違えだろう!
第一陣が追い返すだろ。」
「ワッハッハ!だろうな。ちょっとは
出番がないかな?と期待もしたが、マクスウェルじゃ
無理だろうな。」
しかし新たな情報に耳を疑う
「おい!第一陣がやられたらしいぞ!」
「何言ってんだ?また冗談か?」
同僚が真面目な顔になり
「誤報でも無いし、冗談でも無い、事実だ」
同僚の顔をじっとみて
「マジか。」
さらに翌日の情報には耳を疑った
「リウス様とクシィ様が戦死されたらしい!」
同僚の顔を見て、言葉が出なかった。
「あの二人が負けるなんて、信じられん。」
同僚は続ける。
その時伝令が走ってきた。
「敵!マクスウェル軍の人間が街に入り込んだ!
至急取り押さえに行くぞ!」
どうやって、探すんだ!?そんなざっくりした
情報で・・・・
ドゴォーーーーン!!!
目の前の光景を信じられなかった、そこには廃墟となった
建物があった。さらに瓦礫は火の海だ
「一体何が・・・」
ドゴォーーーーン!!!
ドゴォーーーーン!!!
今度は二発連続だ
「伝令!武器倉庫と筆頭鍛冶屋、更には薬品製錬所が
消失!」
なんだと!?マクスウェル軍の侵入者には
大魔法使いでもいるのか!?
「何が起こっている!?侵入者の仕業か!?」
我々の上長が伝令に詰め寄る
「おそらくは、はっきりとはしていませんが・・・」
何の気無しに空を見上げた。
そこで俺ははっきりと見た。
「炎の球だ!後ろ!」
皆が振り返り、一瞬だけその姿を確認して
ドゴォーーーーン!!
今度は兵舎を爆散、火の海にした。
その後空に目をやると、無数の火球が飛んでいき
領都の主要施設を破壊していった。
「そもそもが、守備兵など何の意味も持たない
ではないか!!大体がどこから攻撃してる
かもわからない、遥か上空をすごい速度で
通過して、的確に主要施設を破壊していく。」
同僚も呟く
「そもそもが、領都などの攻略戦は、防壁を破壊
もしくは、潜入兵を利用した、開門で壁を突破し
お互いの兵士がぶつかり合う戦闘だった筈だ
見えない敵に一方的に蹂躙されるなど・・」
「「こんなの・・勝てるわけがない」」




