暴虐の剣姫サラ
ウェインが快勝した、初戦の位置から更に歩を進め
領都がいよいよ見えて来るかという位置で
敵兵が陣を敷いていた。
『ほう、次は歩兵が500といったところか?』
セバスが答える
「500の歩兵隊ですね。」
『あれは鉄製の武具なのか?』
「青銅でしょうね、鎧は鎖帷子かと」
なんて事はない、守備のサウスだなんだと言われて
いた、あの軍隊よりも質の悪い装備、数も舐められてる
のか中途半端。
『サラ、行けるな?』
サラはニッコリと笑顔で答える
「すぐに終わらせます。」
サラは100人を連れて前線に布陣する。
敵の500の横陣に対し、100人の横陣で対抗する。
「行くよ!」
サラが一声かけるとサラ隊は凄まじいスピードで
敵へと掛かっていく。
特にサラのスピードは凄まじい、
サラが敵兵と交錯した瞬間、サラの周り半径5mから
生命反応が消えた。
たった一瞬、一太刀に見える剣戟は10を超える
斬撃を繰り出しており、更に衝撃波のようなものまで
発生している。
『おいおい、圧倒的だな』
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私はアトヨ軍第二軍の軍長を任されている。
まさかプラグ領攻略中に、最果てのマクスウェル領が
攻め込んでくるとは思わなかった。
最初に報告を聞いた時は大ボラだとバカにしていたが
第一軍が1時間も持たず敗れ去ったと聞き
情報が嘘では無いと気を引き締めた。
つもりだった。
そして今私は夢のような現実を見せられている
まだ成人して間もないくらいの女の子が
一太刀でこちらの兵士を何人も切り伏せていく。
私にも、剣士のスキルがついている。
その辺の兵士は勿論、同じ軍長級にも、負けるとは
思わない。
しかしこれはどうだ?人為を超えている。
アトヨ軍であの者を止める事が出来る人員はいない
ただ蹂躙されるのみ。
「囲んで背後から攻撃するんだ!」
しかし活路は見出さなければならない、
指示を出してはみるが
「ぐああ!」
「つ、、強い!」
ダメ
そして軒並み兵が倒れ、女の子がやってきた。
「く、、うおおおお!」
死を覚悟して、切り掛かっていった。
そこで俺の意識は途絶えた。
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『丁度5分か、早いな』
セバスが真面目な声で
「ふむ、なかなか成長しましたね。」
『確かに強くなった。魔力の使い方を少し
覚えたら、ここまでになるとは』
サラが少し機嫌悪く帰ってきた。
『どうした?戦いは完勝だったじゃないか?』
サラは首を振って
「多分伝令だけど、逃した。」
『まあいいさ、でもそこじゃないだろ?
機嫌が悪いのは』
サラは非常に不服そうに言ってきた。
「倒れた兵士達が、暴虐の女神だ!って
失礼しちゃうよね、暴虐だなんて」
『はっはっは!いいじゃないか!』




