ノース領とサウス領の侵略
更に1ヶ月が経過した。
砦の防衛用に試作を重ねてきた遠距離砲の実装が
完了した。射程はボウガンの3倍。
その威力は絶大で、鉄の盾をいとも簡単に貫通した。
蒸気機関を発明した時の魔法概念を応用して作られた
この兵器は鉄の弾を飛ばす。
前世の記憶では鉛だったと思うが、まだ鉛は
発見できていない。
とりあえずの呼び名はガンにしておいた。
『ランス!ボグズ!ガンの取り付けは順調か?』
ボグズが答える
「もう一通り取り付け終わってまさぁ、あんなもん
200もあったら敵さんもたまったもんじゃない」
ランスが続けて答える
「砦についた200については、訓練も完了しており
問題ありません。しかしながら各個が使用する
ハンドガンの方がまだ練兵不足かと思います。
現在はサボ軍師が来て、対応にあたっています。」
『わかった、商会からの早馬では明日には
二拠点が同時に来るとのことだ、守りは頼んだぞ』
ランスは膝をおり一礼をする
「はっ!お任せ下さい!」
『セバス!サボとサラとアルスを読んでこい。』
「はっ!」
と言ってセバスは物凄い勢いで、部屋を出て行った。
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数分後
サボとセバスが部屋にやってきた
「お呼びですか?ビクトル様」
『今回の守備の戦術を聞きたい』
「承知しました。では」
そういうと白板にマグネットを貼り付けていく
「では、ご説明致します。
まず斥候の情報では、ノース軍1000、サウス軍1000
内訳は弓兵1000、魔法兵300、鉄盾歩兵700
ということです。」
『なるほど、遠距離に偏っているな。』
「はい、ネクストアの時と同じく攻城兵器と呼ばれる
攻撃手段がありませんから、砦の門閉ざし
敵射程外からガン隊とボウガン隊で敵兵力を
削ぎ落とします。」
『サラとアルスはどうする?』
「今回もサラ隊には殲滅戦を、アルス隊は万が一
抜かれた際の守備を、そして今回からウェインにも
隊を任せる事にしました。その隊も今回は
基本守備で配置します。」
『なんとなく守備が厚い気がするが、何か考えが
あるのか?』
サボは苦い顔をして
「ビクトル様は嫌がるかもしれませんが、勘ですね」
『勘?』
少し照れ笑いしながらサボが続ける
「勘なんですけど、ネクストアの2戦の情報を
ノースとサウス軍が持っていたとして、あまりに
直接的な陣形だなと感じてます。」
『思わぬ伏兵がいるやもしれんと?そういう事か?』
サボは笑顔で
「そう考えています。」
確かにちょっと何も考えずに突っ込んできたように
見えるんだよなぁ、作戦として考えた場合に
何かあるかもしれんな。
『よし、わかったサボの心配が杞憂に終われば良し
心配事が当たっても良しだ』
そうして二つの量との戦が開戦された。




