ネクストアの侵攻
とりあえず今のところこちらの被害は無いな。
一応前の戦法に対抗してきてはいたな。
まあ、こちらのボウガンが木の盾ごときで
防げるわけがないんだがな。
『サボ!サラはいつ出す?』
サボは戦場を見ながら
「相手歩兵が撤退に入ったら追撃戦に入ります。
追撃はボウガンの射程内までに留めますが」
『敵魔法兵の扱いはどうする?』
サボはこちらに向き直り
「危険を犯してまで深追いはしません」
『なぜ?』
「防衛戦ではボウガンが射程で勝りますから
脅威は少ないと感じます。」
サボは迷いなく答えた
『わかった、出来るだけ被害は抑えたい。
おまえに任せる。』
「はっ!」
ボウガン部隊の攻撃で、敵魔法兵は後退
歩兵も木の盾を持ち前進してくるが、結局ボウガンに
なすすべなくその数を減らしていく。
二人ほど声の大きな武将がいたが、ボウガンの前に
何も出来ずに散っていった。
そして遂に時が訪れた、敵歩兵が後退を始めた。
恐慌状態の歩兵を率いているのはこれもまた二人の
武将のようだ。
サボはここを好機と見たか、指示を飛ばす
「ボウガン撃ち方やめ!続いてサラ将軍隊!
敵を蹂躙せよ!」
ボウガンの雨が止み、サラが先頭で敵に追撃を
加える。
敵殿の武将と打ち合う。
「敵将覚悟!」
サラが声高らかに剣を敵将に打ち付ける。
「ぐあっ!」
敵将の苦しそうな声が響くが、なんとか
サラの攻撃を受けている。
それを見た俺は思わず叫んでいた。
『サラァ!そいつは殺すなぁ!生捕りだ!』
サラは戦いの最中なのに
「承知しました!」
とこちらに顔を向ける。
「隙ありぃ!!」
敵将がその隙に斬りかかってきたが
「邪魔だ!」
一閃
「峰打ちだ」
武将を捕縛し憲兵に預けた。
その後は殿が居なくなった敵歩兵隊は徐々に数をへらし。
遂にボウガンの射程外へ逃げていった。
再びマクスウェル領は防衛戦を制した。
しかも守備兵は想定していた人数の6割の数だった。
『サボ!皆!よくやった!』
サボはこちらに向き直り
「ありがとうございます。」
『セバス!』
後ろに控えていたセバスが返事をする
「はっ」
『周辺の領地の動きと戦力を解析してくれ。
別の領地からも、敵がやってきそうだ』
「承知いたしました。」
セバスは凄まじいスピードで仕事に取り掛かった。
『(サラの攻撃を受け止めたのは驚いたな
こちらに寝返ってくれればいいけどな)』
『サボ、この領地には魔法兵はいるのか?』
サボは少し考えて
「この領地にはいません、なぜならボウガンが
強すぎるので必要がないのです。」
『戦闘用の魔法が使える奴はいないのか?』
生活を潤す位の魔法を使う人間は多少いる
現に車はそういった魔法の力を借りている。
しかし戦闘に使う魔法となると別格だ
ちょっと勉強しておきたい。
「この領地にはいないですね、先程捕らえた中に
もしかするといるかもしれませんが」
やはり、鑑定を使ってそういう類の能力を持った
人材はいなかったからな。
先程のサラの剣を受け止めたやつにも用事があるし
牢屋にでも行ってみるか。




