メルデス家
私はエスクラ=メルデス、ライング王国西側の
最大の領地の領主である。
先日王家より西側領主の統括を任された。
「どう思う?確かに西側の領地では一番大きいが
東側の領地に比べたら、弱小もいいとこだぞ?
それが、西の統括なんてな。無茶苦茶だ」
私がそうぼやけば、執事は
「エスクラ様ならば、やってのけるでしょう。
ここで実績を積んで、東側の領主にデカい顔を
されない様にしたいですな。」
確かに言う通りだ、東側の領主は隣接する他国の
絡みもあり、非常に優遇されている。
正直領地で人口10万なんてのはザラにある。
少し調査をしてみたのだが、西側の領主は全部で
15人いる。
メルデス家
言わずもがな私の家で人口10万
ビーム家
アディ家
この二家は領地の人口が、5万程度ある領地の主だ
シャンデラ家
エルダー家
パルク家
アトヨ家
この四家は領地の人口が1万程度のわりかし
小さめの領地。
キール家
プラグ家
サル家
ミトン家
の四家は人口が5,000人程度の小さめの領地
ノース家
サウス家
ネクストア家
マクスウェル家
残りは人口が5,000人以下の小さな領地だ。
人口が多い順番に王都から近い領地になっていて
一番西の端はマクスウェル領だ。
「こんな小さな領地が、王命を守らずに日夜
互いに略奪し合っているとは、目も当てられん。
これは本当に貧乏くじを引いたな。」
執事が思い出したように
「そういえば、マクスウェル領と言えば、最近
商会を立ち上げて、メルデス領にも支店を出して
いますな。」
ほう、西の果てからここまで来られる商会とは
なかなか有望じゃないか。西にも我がメルデス
、ビーム、アディの商会と並ぶを作って
切磋琢磨してくれればいいな。
「その商会はきな臭くは無いのか?」
「はい、非常に品質の良い石鹸などを取り扱っている
ようで。なんでもマクスウェル領の新しい特産品
になっているとか。」
マクスウェル領か、一度訪れてみようか。
西の果てから改革が始まるとなると、効果は大きいな
執事は続ける
「どうやら、ネクストアに略奪に入られた際も
500の敵兵を防衛戦とはいえ150で打ち破った
様です。本当かは定かではありませんが。」
「領主はグスだったか?」
「いえ、一年ほど前に代替わりをして、息子が
領主となった様です。」
無茶苦茶有望な領主が誕生した様だな。
「マクスウェル領に使者を送っておいてくれ、
あと、それとなく援助する事も忘れずにな」
「御意に」
マクスウェル領か、楽しみだ。西側の領地が
東側に肉薄するための大きな布石になるかもしれん
もしダメでも、西の端からメルデス家が
発展の波を起こせばいい。
完全に貧乏くじかと思ったが、光が見えてきたな




