領地の現状をまとめる
さて、もう少しで俺が領主になって一年が経つ。
色々と施策を試みて来たが、どうなってるかを
まとめて。出来る所は他の人間にポイだ。
そんなわけで領都の俺の屋敷に関係者を集めて
会議をしている。
『セバス!まずは学校だが、この間の専任学科の件
どうなっている?』
「はっ!現在ビクトル様のいう普通科というものから
派生し農業科、工業科、医療科そして騎士科、魔法科
へ、分けております。」
『わかった、時を見て化学科を新設だ』
「承知しました。」
次にセバスの隣に目を向けると
ボブがビクッと反応する。
『ボブ、農作物の状況はどうだ?』
ボブはビクビクしながら、持ってきた資料に目をやる
「領内どの村も豊作です。その為有事の際の備蓄まで
手を回せてる状況です。」
『備蓄以外に余った作物はあるのか?』
「は、はい。それはサーダ商会経由で領外に
出しています。」
ほう、と感心するとボブは少し安心した表情を
浮かべた。
『あと研究の方はどうだ?』
ボブは先程より元気な声で答えた。
「はい!それについてはまず、作物の方は
交配が成功してきています。
来年は病気に強くて、美味しい作物が出来る
でしょう。
続いて肥料ですが、人糞は廃止し動物の糞や
人工的に木や草から堆肥を作る事も目処が
ついてきました。
来年は更なる豊作が期待できると思います。」
いつもより、早口で一気に説明してきたボブに
少し面食らったが
『分かった、今回のものが上手く行ったらで
いいが、堆肥の成分調査をしてみてくれ』
ボブは目を輝かせて
「成分!?それはまた研究のしがいがありますね!
承知しました!」
次にその隣に座る二人、カイとフーダに目を向ける
『カイ、西の村はどうなっている?』
カイは頭を下げて説明する。
「はっ、ビクトル様より賜った数々の情報を基に
港の建造が完了しております。
また、漁獲量についても、網を使った漁法を用い
3倍にまで上昇しております。」
生魚を食べたい俺としては是非頑張って欲しい。
『それは頼もしいな、灯台の建設と多少漁獲量が
減っても良いから更なる漁法を編み出してくれ』
「はっ!」
『して、フーダ。船の開発はどうだ?』
フーダは難しい顔をして答えた
「恐れながら、木造帆船については既に2隻
稼働中です。
しかし鉄で出来た船の設計は難航しております。
特に超重量の為帆船以外の方法で動かは必要が
あるかと思います。」
『そうか、木造帆船も改良を加えながら増産してくれ
鉄で出来た船については鍛冶屋も参加させよう
あとは今生産中の水蒸気エンジンをつけてみると
良い。後で試作機をそちらに回させよう。』
「ありがとうございます!」
フーダは難しい顔を破顔させ、礼を言ってきた。
その後ロブからは鍛冶屋と坑夫の状況説明があり
石炭が掘れるようになり、蒸気エンジンへの
アプローチがさらに良くなった事を聞き
非常に嬉しく思う。
ユラからは石鹸事業の話を聞いたが、こちらは
なんと液体石鹸なる物に着手しており
ガラス以外でかつ透明な入れ物が欲しいと
要望をしてきた。
セバスに人員を割かせて透明かつ割れにくい
材料の開発を進める様指示した。
東の村については、砦も完成して兵達も良くやって
くれている。そんな中で砦に大きなボウガンを
設置して長距離射撃が出来ないかと相談があった
構想は絵にしてやるから、ボグズと相談しながら
作ってみてくれと言っておいた。
最後にストロフからは車の研究について話があった。
難航しまっくっているとの事だ
ストロフには船の件もあるので、エンジンを優先して
完成に持っていくように指示を出した。
しかし、まだ周辺の領地の事しか伝え聞いてないけど
完全にオーバーテクノロジーじゃないか?
でもさ?やっぱり現代人である以上楽はしたいもんね。
『よし、今日はこれにて終了だ!各自引き続き頼むぞ』




