医療現場と嫁
防衛線の次の日
『ここが、医療局か?』
セバスが半歩後ろで返事をする
「左様です、しかし専門家が居ませんので
状態は良くありません。」
『たしかにな。』
そう、セバスの言う通り、建物の中を見回しても
衛生面もお世辞にも綺麗とは言いにくく
患者と思われる人物の治療もお粗末に見える。
中の様子を確認しながら、責任者の元へ向かう
『セバス』
「はっ!」
『ここの用事が終わったら、メイドを何名か回して
徹底的に掃除をさせろ。』
セバスと話しながら歩いていると
奥の部屋に着いた。
コンコン
セバスがドアをノックした。
「はーい」
ガチャリ
『失礼する』
そこに居たのは、同じ年くらいの女の子だった。
『ここの責任者は?まだ戻っていないのか?』
女の子が申し訳なさそうにして
「あ、あの、責任者は私です。」
『そうだったか、失礼した。俺は
ビクトル=マクスウェル、この領の領主だ』
女の子はビクビクしながら
「マ、、マリアです。よ、、宜しくお願いします」
可愛い、金髪のサラサラヘアで蒼い目、そして
慎み深い性格。
やばい!これは一目惚れだ、やられた。
「あ、あの?」
『あ?、、あー、すまん。まずは、この局の状況を
教えてくれ』
専門家がいないため、暫定処置しか出来ない事
人も少なく、なかなか建屋の中を綺麗に
出来ていない事などを話してくれた。
「私たちも頑張っているつもりなのですが・・・」
『結局、合っているのか間違っているのかも
わからないという事か。』
「そ・・そうです。」
手探りでここまでやって来たわけだ、不安にも
なるだろう。ここは一つ・・・
『セバス!』
「はっ!」
『先程言っていたメイドの件、今すぐ手配を』
「はっ!」
いつもならすぐに動くセバスが動かない
『そして医療関係者を2名以上、連れて来い!』
「ははっ!」
それを聞いたセバスは、物凄いスピードで
外へ出ていった。
優雅な動きでなんであのスピードが出るのか
疑問である。
「ビクトル様、その、ありがとうございます」
『別に、礼を言われる様なことじゃない。』
その後はセバスが迎えに来るまで
二人で取り留めのない世間話を続けた。
何が好きだとかどこに行った事があるかとか
『「(俺(私)この人と結婚するような気がする)」』
と同時に思っていたのは、また後で明かされる話
セバスと共にメイドが5人やって来て
皆で医療局の清掃を始めた。
セバスが連れてきたメイドは物凄いスピードで
建物内を綺麗にしていく。
そんな中、俺のスキルに清掃Lv3が生えた事は
誰にも言うまい。
セバスが清掃終わりに
「ビクトル様、ヒーラー1人と看護師を2人を
2日後に迎える事になりました。
以前より探していた人材を商会が見つけて
きました。」
『サーダ商会に謝礼を送っておけ』
「はっ!御意」
さて、大分領内が整ってきたぞ。
次は学校のカリキュラムをいじるか。
あとは少し領地の情報を整理しよう。




