商会の設立
西の村を訪れてから1ヶ月が経った。
まず領都は綺麗になって匂いも無くなってきた。
これも罰則付きの衛生観念のお触れのおかげだと思う。
また畑ではほとんど作物のならなかった畑に、芽が出て
皆大はしゃぎだった。
北の村は集落と連携し、鉄製農機具やピッケルを製作
している。
この鉄製道具は領都と集落へ納品されている。
新しい鉄製の道具が作れる様になった為
領都と北の集落の生産性は格段に向上した。
北の集落では新たな鉱脈の探索も続けられている。
南の村では大規模な畑作が展開されている。
領都でおこなった糞尿と森の土を使った方法が
こちらでもハマって、いつも以上に豊作となりそう
との事だ。
こちらでは石鹸の量産体制がいよいよ整い
最大日当たり1,000個の生産が可能となる。
東の村は兵長、棟梁、豪農がそれぞれを指揮し
最悪の事態は脱した。そこには領都からの
少なくはあるが支援もあり。
兵は士気を上げてスキルを磨くように徹底
大工は家の修繕、農業は領都式の農法を駆使して
更なる繁栄の礎が出来そうだ。
西の村では簡単な船の造船がもう少しで
出来そうな状態まで持ってきている。
造船が出来て船ができれば、漁獲量が跳ね上がる
魚を食べられるのは楽しみだ。
『さて、セバスよ』
「なんでございましょう?」
『各村々での政策が芽吹いて来ようとしているな』
「作用でございますね。」
『よし、商会を作るぞ!』
「ふむ、それは良い案でございますな」
『畑にいる、サーダを呼んできてくれ』
「はっ!承知しました。」
セバスが凄いスピードで部屋を出ていった。
しかし、1ヶ月で気持ち悪いほどに成果が出てるな
これも転生のボーナスの様なものなのか?
今はまだ全然だが、これからどんどん成長させて
前世を超える技術力をもった領地にしてやるぞ
と考えていると
セバスがサーダを連れてきた。
サーダは恰幅のいい頭の禿げたおじさんだ
名前:サーダ
スキル:商人、暗算、礼儀作法
『すまんなサーダ、仕事中に』
「いえ、勿体ないお言葉です」
『サーダよ、時は来た。』
サーダは目を細めて
「それはつまり、その、商会の話でしょうか?」
『そうだ、領都に本店、各村に支店を持ち
その間の流通を一手に担って欲しい!
出来るか!?』
サーダは破顔して
「やります!やってやりますとも!」
『良い返事だ、人員の選定もお前に任せる。』
「はっ!」
『必要なものはセバスに連絡を取ってくれ
都度確認し、対応する様にしよう』
「ありがとうございます」
『あとな、サーダ。』
「な、なんでございましょう?」
『領都には商業区を作ろうと思っている、おまえに
その位置を確認してほしい。』
サーダは目を見開いて
「そ、そんなことまで。わかりました!
全力でやり遂げます」
『なんだ、重々しいぞ?』
セバスとサーダは苦笑いだった。
さてこれから忙しくなるぞ!




