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東の村復活計画

村の中心部では炊き出しが始まり

結構な人が集まってきた。


「ビクトル様、遅くなりました。」

セバスが3人の男を引き連れて戻ってきた。


『うむ、それでその3人が?』


「はっ、やはり村長は立てていなかったようで

 各分野で取りまとめをしている者たちです。」


俺は3人を見回し

『お前、名は何という?』


指名された一番左の者が

「はい、私はランスと申します。兵達の取りまとめを

 行っております。」

ランスは兵っぽいんだが、領都の奴らより品が良い


『じゃあ次、隣の』


「へい、わしゃボグズといいます、大工の棟梁を

 しております。」

ボグズは中肉中背で髭の濃いオッサンだ


『最後はお前だ』


「はい、俺は農作業者を取りまとめています。

 マシューと言います。」

マシューはまだ若い、ガタイの良い青年だ


俺はもう一度3人を見回し


『状況は分かっているか?』


3人は俯いてしまう。


『確かに私の父である、グスが叔父であるロランを

 追い込んだという事もあると思う。これについては

 私を恨んでもらって構わない。』


3人は無言で俺を見ている。


『しかし、この状況はロラン亡き後とはいえ

 あまりにも酷いのではないか?

 村を見て回ったが、ロランの残した種は

 まだ随所に残っているぞ?

 見逃していたとでも言うまいな?』


口を開いたのはランス

「ロラン様以外を村長に取り立てる事は、裏切りの

 ように思えておりました。ですから各分野が

 別々に対処をし始めたのですが、結果は・・・」


『気持ちはわからんでも無い、非常に優秀な統治者

 だと、聞いているからな。

 しかし、ここまで村を衰退させたお前達には

 罰を与えねばならんな。』


「ちょいと待ってくだせぇ!それなら、村に満足に

 住居や柵を作れていない、大工のわしが罰を

 受けます!ですからこの若い二人はご容赦くだせぇ」

ボグズが頭を下げながら言う


するとマシューが

「ボグズさん!それは違う!農作業者でありながら

 しっかりとした食料供給が出来なかった俺に責任が

 裁くなら俺にして下さい!」


「いや、治安の維持や村に不安を持ち込んでいるのは

 我々兵の力不足、私が責任をとる!」

ランスも罪は自分にあると言い出した。


『そうだな、罰はお前ら3人、村が繁栄するまで

 取り仕切りを辞めることを許さん。』


3人は驚いて俺を見てくる。


『ランス』


「はっ!」


『お前は兵長を名乗れ』


「ありがたき幸せ!」

ランスは膝を折り、頭を下げて臣下の礼を取った。


『ボグズ』


「へい!」


『お前は棟梁を名乗れ』


「わかりやした!この命尽き果てるまで!」

ボグズも臣下の礼を取った。


『マシュー』


「はい!」


『お前は豪農と名乗れ』


「はい!しっかりとその役目努めます!」

マシューも臣下の礼を取った。


『頭を上げろ』


3人は頭を上げてこちらを見る


『他の村に比べて基礎はある!お前達3人が

 死力を尽くせば絶対にこの状況を乗り切れる!』


この後、3人に今後の展望を伝えておいた

まだ村長を不在となっているが、今はこれで良い。


3人は指示を聞き、早速部下へ指示出しに行くのだった。

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