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東の村は荒れ放題だった

坑夫達の集落で鉄鉱石が見つかってから2日後


セバスに加えてモアを連れ立って3人で一路東の村を

目指している。


「ビクトル様とセバスさんは東の村に行った事は

 あるんですか?」


『俺は今回が初めてだ。』


「私は何度か行った事がありますな、しかしクズの

 時代の初期の頃でしたから、10年近くは行って

 ない事になりますな。」


「へぇ〜私も初めてなんですけど、

 どんな所なんですか?」


セバスが顎を撫でて

「10年近く前、私が行った時にはマクスウェル家の

 分家筋にあたる、ロラン=マクスウェル様が

 治めておりましてな、領都と並ぶほどに栄えて

 おりました。」


『ロランといえば、俺の叔父にあたる人だが、

 噂しか聞いた事がないな。』


「ロラン様はそれはそれは優秀な方で

 分家でなければ間違いなく、領主を継いでおりました。

 しかし、実際には東の村を治める事になり

 最後は戦い、散っていってしまいました。」


「そうなんですねぇ、領都並ぶ村って凄いですね。」


セバスが語るには、ロランが亡くなった時

親父による圧政のせいで、領内はかなり貧困していた、

栄えていた東西南北の大きな村が、それぞれ

力を合わせて、耐え忍んでいた。


しかし、その年はタイミングが悪かった。

いつも2年に一度来る隣領地とさらにその南北に並列

している領地の3領地より攻められた。

これは過去に遡っても、一度きりだった。

最悪は村を捨てて逃げても良かったが、圧政による

食料不足も相まり、逃げるわけには行かなくなった。


ロランは獅子奮迅の活躍を見せたが、最後は

敵兵に囲まれ、そのまま帰らぬ人となった。


その年は略奪の量も3倍となり、ついに食料が底を

ついた。その為餓死者が続出した。

領内は一気に活気が無くなり、絞れる所が無いと

わかった、グス=マクスウェルが王都移住を計画。

その5年後今に至る。

という話らしい。


『親父は本当に自分の事しか、考えて無かったんだな』


「ロラン様は本当に可哀想でした。」


「えぐっ、、ひぐっ」

モアは泣いていた。


「ですから、東の村は暫く責任者がおらず

 荒れ果てていると思いますぞ」


そうして進むこと一時間。

遂に東の村に着いた、村はセバスが言った通り廃墟と

化しており、村人の精気は無い。


『これは・・・ひどいな』


俺はそう言いながら鑑定を使用して

村人のスキルを確認していく。


どうやら東の村に多いのは、剣士、槍術使い、騎士

といった戦いの専門家と、大工、石工職人といった

建築系のスキルを持ったものが多かった。


『セバス、この地は多分復活できるぞ』


「おお!さようでございますか!」


『まずはモア!持ってきた食料で炊き出しだ』


「はい!任せて下さい!」


『セバスは村長の代理や、実質の取り仕切りをしている

 者を洗い出し、連れてきてくれ』


「承知しました。が、はて、まさかビクトル様

 炊き出し会場の準備をするとか言わないですかな?」


『勿論だ、それぞれ役割があるだろう。』


セバスはやや不服そうに

「では、申し訳ありませんが、宜しくお願いします。」


炊き出しの準備は大してやる事がないから、

気を遣って欲しくないんだがな。


準備をサッと終えて、村の中心から外周へと移動し

村人を鑑定していくと


『ロランという男には心底関心させられる。』


鑑定に映ったのは、農作業のスキル持ちが5人

村でしっかりと役割が決められていたのだろう。

領都並みに栄えるわけだ。


ますます復活出来そうだと心でワクワクしながら

村の中心地へ戻っていく。


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