坑夫の集落、そして完成
野盗に襲われたが、返り討ちにして
リーダーを口説いている。
「て・・てめぇ、何言ってんのかわかってんのか?」
『俺は本気だ、下について坑夫として働けと言ったんだ』
「一体何もんだ?あんた」
『この領地の領主だ』
「嘘こくな!そんな若い領主がいてたまるか!」
『前の領主に領地毎引き継いだんだ、一週間前に』
ヒロは少し考えて
「本当に坑夫として雇ってくれるのか?」
『ああ、約束する』
「今は鉱山が無くなっちまったが、それでもか?」
『そこは貴様の鉱脈感知が役立つだろう。』
そこからはヒロと今後の話をして、一度解散した。
どうやら北の村のさらに北に30人程の集落が
あるようだ、そこに坑夫が何名かいるらしい。
明日の朝北の村の外で落ち合う事になっている。
そして、色々あったが北の村に到着した。
セバスがロブを呼びに行った。
しかし本当に鍛冶屋以外は皆農業で暮らしているのか?
だとすると勿体無いな、商会でも作って運用してやろうか
機会があれば商会を作ってみよう。
セバスがロブを連れてやってきた。
『早く着き過ぎて悪いな』
「全然、遅いくらいですよ!」
『なんと!あれが出来たのか!?』
「図面通りの物ができましたよ!」
楽しみだ!あれがあるのと無いのでは、この領地の
発展は天と地程の差がある。
「もう実は取り付けてあるんです。」
『既にそこまでやってくれていたか!案内してくれ!』
「はい!こちらです」
俺とセバスはロブに案内されて、広場の井戸に到着した。
井戸には、蓋とその上に乗る手動式の汲み上げポンプが
取り付けてある。
そう、〈あれ〉とは〈手動式の汲み上げポンプ〉だ
『見た目はいい出来だな、で?動かしてみたのか?』
ロブの顔色が良くない。
「実は取り付けた後に、実際に動かしてみたのですが
ハンドルがスカスカいって、全然水が
汲み上がらないのです。」
俺は少し考えて
『セバス、他の井戸からバケツ一杯分の水を
持ってきてくれ。』
セバスは一礼し
「かしこまりました。」
そして物凄い静かでかつスピードで消えていった。
『このままの状態でハンドルを動かしたんだよな?』
「はい、このままハンドルを上下に動かしました。」
『セバスが戻ったら、恐らくしっかりと水を汲み上げる
ようになるぞ。』
ちょうどセバスが水一杯分の水を持ってきた。
「水をお持ちしました。」
『ありがとう、ではこれを』
じょばーーーーー
セバスが持ってきた水をポンプに注いだ。
『そら、ロブ、ハンドル藁動かしてみろ。』
「はい、しかし一体何を?」
ロブがハンドルに手をかけながら質問してくる。
『呼び水だ』
「呼び水?」
と会話をしている間に、水が出てきた。
じょばーーー!
「おおーーー!水が出てきた!!出てきましたよ!」
ロブや周囲で様子を見ていた人間が大いに盛り上がった。
『ロブ!ありがとう!これを量産したいんだが
出来そうか?』
ロブは目を見開いて
「こ・・・これを私たちが量産できるのですか?」
『ああ、頼むぞ』
「はい!お任せ下さい!」
ポンプはこれで良さそうだな。今も皆がハンドルを
動かして、水を汲んでいる。
明日は坑夫達と会えるのか、楽しみだ。




