領主初無双す
さて、ボブがステキなスキルを持っている事がわかり
俺は是非とも、ボブ以外の人間に領軍の長をやって貰おうと
思う。
『では、かかって来い!』
「では、行きます!」
ボブが気合いを入れて初撃を叩き込みにくる。
「軍長、本気だな。あれは領主様では捌けないだろう」
周囲では、もう戦いは終わったようなムードになっていた。
しかし
『甘いわぁ!』
俺は剣を持った右腕を強引に振るった
ボブの剣撃と俺の身体の間に自分の剣が入り込んで
次の瞬間
ボブは盛大に吹っ飛んでいった。
「しょ・・勝負あり!勝者!領主様!」
周囲の目が、口が言ってくる。
なんだあれは?
と。
俺はそんなの気にせず、鑑定を使いスキルを確認していく。
すると、運良くいた!二人も!
サボ=リセグ
スキル:軍隊指揮、作戦立案、剣士
サラ=ダ=レドッシング
スキル:剣姫、先制攻撃、神速
というか、スキルの名前だけ見たらゴッツイなこの二人。
俺はまずサボに声をかけた。
『次の相手は貴様だ。』
サボは少し怯んでいるが、決して目線を逸らさず。
こちらにやってきた。
「始め!」
審判が声をかけると
サボは少し間を開け攻めてくる。
スピードはそこそこ、しかしボブよりも隙のない
良い上段切りだ、そしてこれは躱す。
躱しざまに横薙ぎに剣を振るうが、サボはきっちり
剣で受ける。
『やはりセンスがいいな、剣士のスキルが働いているな』
そのあとも斬り合って、最後はサボの剣を叩き落とした。
「勝負あり!勝者!領主様!」
「ありがとうございました。色々な手があり非常に
有意義な訓練でした。」
『なに、おまえに力があるとわかったから、呼んだのだ。
ちなみに他の者なら、最初の横薙ぎで勝負は決まって
いたぞ。』
サボは自信に満ちた顔つきで隊列に戻っていった。
『さて、次はおまえだ。』
呼んだのはサラ、剣姫と神速、さらに先制攻撃という
攻撃特化の化け物だ、正直負けるかもしれん。
「わ、、私ですか?」
サラはおどおどして前に出てきた。それは剣姫とは程遠く
感じる振る舞いだった。
『そうだ、さっさと始めるぞ、あとどうなっても構わん
全力で来い!』
そう言うとサラも先程のおどおどした感じが抜けて
キリっとした表情に変わる。
「では!始め!」
号令がかかった瞬間、恐らく先制攻撃と神速が発動
とんでもないスピードで攻撃を仕掛けてくる。
ガッキィイィーン!!
『うおぅ!やはり強いな!』
サラは続けて攻撃を仕掛けてくる、それはまるで
舞い踊るような剣技、これは剣姫に由来すること技だろう
キィン!カキィン!
流れるように攻められて中々反撃が出来ない。
やはり強いが、重さに欠ける。
『オラァァ!』
下から上に一閃!全てを断ち切るように剣を振り上げた。
サラの攻撃が止まった。
さらにそこから
『おおおおおお!!』
両手で剣を振り上げて、ただ思いっきり振り下げる。
『どりゃあぁあ!』
サラは受けきれず、後方に吹っ飛んでしまう。
『おまえも十分に強い!これから軍を盛り立ててくれ』
「は、、、はい!」
サラも俺と打ち合い少し自信が持てたのか、良い顔をして
戻っていった。
目ぼしい人材はこんなものか。
『今日はありがとう!サボとサラそれとボブは後ほど
執務室に来てくれ。』
「「「はい!承知しました。」」」
軍はまだまだ整備が必要だな。




