第三話 ちょっとだけわかった
説明回ですね。特に必ず見てくださいというわけではありませんが、少しづつ謎が解けていきます。しかしながら、とんでもない説明となっています。今後どうなっていくんですかね。意外にもちょっとした説明でも今後に大きく関わってくることもあります。どこで関わってくるのかは今後のお楽しみです。
【ナビゲートが開始されました。レベルが下がりました。】
突然頭の中に機械的な声が響いてきた。
な、なんの声だ?いきなりのことに理解が追いつかない。だがナビゲートが開始されたということは何か説明があるはずだ。そう、説明が。説明が...説明が...始まらない!
何故だ!あんなにも意味深な発言が頭の中に響いてきたにも関わらず何も起こらない。頼むか
ら何か言ってくれ。説明してくれ。とにかく願うことしかできない。
【何か言ってくれの問いにお答えします。あ】
は?またもや急に頭の中に声が響く。何か言ってくれとは言ったが、あ、だけとは。イライラさせられる。何がきっかけでこの声が聞こえてくるのか考える。一つだけ思い当たる点がある。頼むと言っていたのだ。一度試してみよう。
頼むから説明してくれ。
【説明を開始します。何を説明しますか?】
とりあえずレベルが下がったということが何なのか気になったため聞いてみる。レベルがなんで下がったんだ?
【言葉の通りです。】
………えっ。それだけ?もっと他の説明を期待したが意味がなかった。頼むからもっと詳しく説明してくれ。
【先ほど、ワーキャットを倒したことによりレベルが下がりました。】
ワーキャット?もしかしてさっきの犬もどきのことか。あれ猫なの?犬に見えたけど犬じゃなかったの?
いやいやそこじゃない。確かに気になるんだが、今はそこじゃない。お前は誰なんだ。
【私はナビゲーター。ゼウス様によりあなた様へこの世界の説明をするように仰せつかっております。しかしながら、何に答えればよいのかわからないので、どうしてもと頼まれたときにのみお答えしようかと考えている所存でございます。】
こいつ生意気だなと感じてしまう。言い方は丁寧だが、内容が失礼だ。機械じゃないのかと思ってしまった。とても機械のような話し方ではない。いちいち神経を逆なでしてくる。
【私は機械的に案内していきます。名前はありませんがナビと呼ぶことを許可しましょう。今後はナビと呼んで頂ければご案内いたします。】
名前がないのであれば俺が決めるところだろと考えてしまった。
【時間の削減としましてこちらで決めさせて頂きました。】
もういいやと思い質問することとする。まずはこの世界について教えてくれ。
【その質問にはお答えいたしかねます。自身で見て回って知ってください。】
おい。頼んでも答えられないのでは意味がない。そうであれば、ワーキャット?とは何か。そしてレベルが下がったとは何か。
【ワーキャットとはここ一帯に生息する、レベル50のモンスターです。そしてレベルが下がったとは先ほども言った通りそのままの意味です。】
レベル50が強いか弱いのかもわからない。しかし、レベルが下がったという意味がそのままというのが今は一番気になる。まずはレベルとはなんだ。そして確認方法。下がるとどうなる。
【レベルとはこの世界での強さの基準となります。しかし、人間それぞれ性格があるようにレベル=強さではありません。弱い赤ちゃんのレベル100と強い大人のレベル100が違うようなものです。そして確認方法ですが、目の前にテレビ画面のようなものが浮かび上がるイメージをしてステータスと頭で唱えてください。】
実際に試してみる。すると目の前にテレビ画面が現れる。ステータスの詳細は次に説明しよう。
【続いてレベルが下がるとどうなるかについてです。普通はあり得ません。ですがあなたはゼウス様からレベルの上限が無いようにして頂いています。プラスの値だとどうしても上限が出てきてしまいます。∞という言葉がありますが不明確です。それであれば、下がり続ければ相手がプラスに上がっていく分も差し引いてある意味上限がなくなるという暴論です。】
暴論って言っちゃったよ。ダメだろ。だけど、ステータスも確認しながらもう少し詳しく調べてみるか。ちょっとだけわかっただけでも前進か。ステータスに期待するとしよう。
説明がちょっとわかっただけでしたね。もう少しのお付き合いをよろしくお願いいたします。次はやっと自身のステータスの把握になります。今後戦いもある中では大事な部分になりますね。少しづつ更新していくのでお付き合い頂ければ幸いです。
本日も閲覧まことにありがとうございます。次回でお会いしましょう。