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※序章の序章

新しく書き上げた「魔法少年物語」の序章の序章です。


序章は、若干ハイファンタジーっぽくなっているので、お嫌いの方は、飛ばしてもらっても構いません。本編に差し支えないと思います。

 またこちらは本編との関係は大分先のストーリーです。現段階では跳ばしても何ら支障はございません。



 妖精族と魔族は、昔から争いが絶えなかった。二つの族の活動拠点となっていた、故郷が近かったせいもあるが、なにせ反りが会わなかった。



 食糧争いから、領土争い、権利の争いまで起こっていた。二つの族は、何とか解決方法を模索するも、決定打になるような作戦は出ず泥沼化状態になっていた。



 しかし魔族が強行策をとりだした。数で推しきる作戦に出た。

 これまでにも数で推しきろうと試みたことはあった。だが、上手い具合いにいかなかった。



 というのも、魔族は、魔法で魔物を召喚し戦わせていた。短期間で多数の魔物を召喚していた。多数の魔物を召喚したのは良いが、なにせ一体一体の強さがない。人数は多くはないが、一人一人に強さがある、妖精族には敵わなかった。そこで魔族は、多数召喚した魔物を長い年月を懸けて鍛えることにした。そしてある程度鍛えたところで、妖精族と戦いに出た。



 妖精族も、魔物が鍛えている間に、数の増量に成功した。

そして争いが始まった時は、互角の戦いになっていた。だが時間が経つにつれ、徐々に妖精族が推されはじめてきた。



 何とか状況を打破しようと、あれこれ作戦を建てるも上手くいかない妖精族。このまま戦闘を続けたら、故郷を滅ぼされる可能性があるため、ある場所に逃げることにした。



 その、ある場所で起こった出来事が、妖精族の転機になった。
























 「ラ、ライトニング・ショット!」


少女は叫び、電撃を纏った矢を放つ。既に魔物と戦闘開始から数十分は経っている。

 放たれた矢は電気を散りばめながら、魔物を目掛けて一直線。周りの木々が、揺れ動くほどの速さで。

 住宅街で行われているこの戦闘。当然戦闘の影響で家は壊れ、建物はなくなり、そして人は彼女以外にいない。


 だが、その矢を魔物は、自らの尻尾を真上から振り下ろし、矢を叩き落とした。


 「そ、そんな!」


 渾身の必殺技を意図も容易く、攻略されたことに少女は驚きを隠せない。驚きで、立ち尽くすことが精一杯だった。


 

 そんな状態を魔物が見逃すはずもなく、先程の矢を叩き落とした尻尾で少女目掛けて振り回した。



 「きゃあ!!」



 魔物の尻尾は少女を直撃した。悲鳴が漏れると共に、少女は飛ばされた。床地面に二、三回打ち付けられて、壁に激突した。



 「うぅ……」



 少女へのダメージは大きく、立ち上がることができない。このダメージが、この戦闘の初めてのダメージではない。既に何回も受けている。その為、少女の体はボロボロだ。


 必死で体を起こそうとする。微かに手足が動く。まだ少女は諦めていなかった。ここで自分が負けてしまったら―――、その思いが少女を突き動かす。なんとか顔を上げた瞬間、少女の思いは消えた。



 少女の目の前には、もう魔物が次への攻撃の準備を始めていた。


 カオスワームと呼ばれるこの魔物は、体長が十メートル近くある巨大なミミズだ。尻尾を武器にして攻撃したり、口から炎を吐いたりする、凶悪な魔物。


そして、そのカオスワームが少女に攻撃の準備をしているのは、後者の炎攻撃。口を開け、エネルギーを貯めている。


 徐々に口元に集まっていく。あんなものが直撃したら、ただではすまない。だが、体は動かない。そして少女は感じていた。自分の魔力がもう尽きたことを。つまり技も使うことができない。



 「―――」


 

 少女は目を閉じた。死の覚悟ができたわけではない。この絶望的な状況。諦めるしかないのか‥‥。



 「…ごめん……ね」


 少女は小さく呟くと、閉じている目から涙がこぼれた。それと同時に魔物から、炎球が放たれたのだった。



 少女がいた周辺を炎が包み込んだ。少女が激突した加部も跡かたも無くなっている。全て燃えてしまったのだ。


 火が立ち上る。メラメラと。勢いが衰えることなく、魔物と同じ高さまで立ち上る火もあった。

 魔物は勝利を確信した。少女がいた場所は一番激しく燃えている。そして少女の姿はない。姿どころか、燃えカスすら無かった。雄叫びを挙げ、その場を去ろうとした。


 その時だった。

 魔物の体に何かが直撃した。魔物の体を電撃が襲った。その衝撃は大きく、魔物は奇声をあげながら横に倒れた。




 「……?」



 少女はゆっくり目を開ける。痛みも何も感じなかったから、それとも、感じる前にもう――。どちらにせよ目の前がどうなっているのか……。



 「大丈夫? 今転移させるから」



 目の前には魔物ではなく、人が立っていた。どうやら火球からギリギリのところで、助かったらしい。火球の被害が無い場所で、その人は魔法を発動させる。

 なにが起こったのか少女にはわからなかった。だが、その魔法が転移の魔法ということは即座にわかった。



 「……ま、待って……あ、あなたは…?」



 「ん? 大丈夫。魔物を倒すだけだから」



 答えながら、せっせと転移の魔法の準備を進める。とても手際がよく魔力を消費し作っていく。この事から少女は自分をこの場から逃がすことがわかった。でもこの人はどうなる? そんな疑問も簡単に受け流してしまう、いったいこの人は……。



 「しっかり、体を休めるんだよ」



 少女の体が光出す。転移の準備が完了した。



 「……あなたは、いったい……」



 少女の疑問は最もだった。普通、魔法は名称を言わなければ発動することが出来ない。だが、何も言わずにここまでのことが、できるなんて……。


 少女が転移される直前、呟いた。



 「ただの、通りすがりの魔法使いさ」



 その瞬間、少女は転移した。



 「さてと、始めますか」



 少女の転移が終わったことを確認し終わると、魔物に視線を向けた。


 不意に電撃を喰らってダメージを受けたことで、魔物は怒りのオーラを発している。その根拠に視線を向けた瞬間に大きな奇声を上げたからだ。



 「悪いけど、めんどくさいことは嫌いなんだ。早めに終わらせるよ」



 そういって魔物に向かって魔法を放つのだった……






 そんな出来事があった以降も、そのような出来事が度々起きたそうだ。ピンチになったときに現れて、助ける為に転移をさせ、安全な場所へ避難させる。状況が状況なため直ぐに転移をするため、素性がわからないが、後に戦いの場所を見ると、戦闘の痕跡が残っていたが、それはいつも同じ痕だったそうだ。まるで巨大なビームが放たれたような後が。


 そしてそこにいた魔物は完全に消滅していると。

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