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現実的な恋模様  作者: 宮日まち
1章 出逢いは始まり
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-約束- 葛藤

長い夢を見ていた。まだ、僕が悩みもなく一心不乱にバスケをしてい頃の夢だ。

ふと、自分の右手を見ると爪が食い込むほど強く握りしめ汗ばんでいた。

僕にとって、高一はバスケに注いだ一年であり友人やクラスメイトと仲良く過ごし共に励み合う仲間が出来た一年だった。


ゆっくりとベッドから起きた僕は、夢に見た昔の約束を思い出していた。


「そう、約束。引退するその時まで、何があっても諦めず努力し続けるって。」


(僕は何をしているんだ)

交通事故で一ヶ月。完治から一ヶ月。二ヶ月の時間を無駄にした。

ここで諦めるのか?そう自問自答する毎日。


レギュラーを勝ち取ったのは、二年の十二月。しかし、二番手との差は殆ど無かった。

ポジション争いをしていた一年G(ガード)の横田は、一年にしてレギュラー手前まで来ている。

あの頃の山下さんを思い出す巧さだ。

実際のところ、1on1では負け越している。勝ててるのは体力と速さだけ。それもいつ抜かされるか分からない。


怪我になる前に既にレギュラーは取られていた。だから、僕はこんなにもやる気が湧いてこない。

レギュラーになれていたのは2ヶ月弱。

僕の二年間が無駄に感じた。


何のためにバスケを頑張っていたのか、誰のために諦めず頑張っていたのか忘れていた。


(今から頑張って、横田に勝てるのか?)

学校に向かいながら考えたが、未来が見えなかった。

引退試合で活躍する姿が。


高校の最寄り駅に着き

交差点で、信号待ちをする。

自転車は壊れてしまい、電車通学だ。


後ろから自転車のブレーキ音が聞こえてくる。

「一之瀬君、おはよう。」

後ろ姿でも気付いてくれる仲にはなっている。

「おはよう、山下さん。昨日はごめん。」

「昨日は、私の言い方もキツかったから..」


「良かったら、休んでいる理由を聞かせて欲しい。」


「俺が情けないだけだよ..。」

情けない、自分の弱さが情けない。



「じゃあさ、明日土曜だし私と遊びに行かない?」


現在に戻りました。

山下さんしか出てきませんが、もっと人物は出す予定です。

今後の展開にご期待ください。

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