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現実的な恋模様  作者: 宮日まち
1章 出逢いは始まり
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-過去- 掃除当番

その日の授業は、案の定全く頭に入って来なかった。

振り返ると、高校入学してからまともに女の子と会話をした事がない。

(悲しい..。)

うちの部活は、水曜が自主練日兼オフ日。その代わり土日も練習があるから遊ぶ暇もない。僕にとってはバスケは遊びじゃないんだ。

よく大人は、部活は遊びだとか言うけれど、真剣にやってるその時は遊びじゃないと思うんだ。

後で振り返って、あの時は遊びだったなと思うのかも知れないけれど、僕は振り返った時でもバスケに命を注げるくらい真剣にやっていたと誇れるようになりたい。


今日は水曜日。つまり、放課後は部活が休みの日の為フリーだ。

(なるほど、だから誘ってくれたのか。)

こういう時の放課後までの時間は、長いと思っていたが意外にもあっと言う間に訪れた。


九月某日水曜日、放課後。

「お、おい!一之瀬。どこ行くんだよ、まだ掃除終わってないだろ。」

掃除は週一日で、当番は滅多に回ってこないので完全に忘れていた。

「あ、忘れてた。悪い、悪い。山本、ささっと終わらせるかー。」

クラスメイトの山本。テニス部に所属してて、女子に目が無いらしい。あくまで噂だから本当かどうかは定かではない。

「ははーん、さてはこの後何かあるな?そうか、バスケ部は今日オフだもんなー。」

山本が、さらに何か言いたそうだったが知らぬふりをした。


「一之瀬くん、掃除は急いでやれば良いってもんじゃ無いよ。」

「走ったりしたら、埃が落ちてきたりするかもだし。」

「あれ、どうかした?一之瀬くん。」


(だ、誰だっけ..。)



新しい人物登場です。

今後もクラスメイトは時々登場します。


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