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84.どーゆーわけか立て続けに観た二本の映画について 思う その2

今回は以下の2本でした。


アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち

原題: STONEHEARST ASYLUM / ELIZA GRAVES

監督: ブラッド・アンダーソン

公開年: 2014年

制作国: アメリカ

原作: エドガー・アラン・ポーの小説「タール博士とフェザー教授の療法」


エル・トポ 

原題: El Topo

監督: アレハンドロ・ホドロフスキー

公開年: 1970年

制作国: メキシコ



『アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち』は、精神の病をもった人々が、その家族から見放されこの病院に放り込まれてそれから云々って話で、

もう一方の『エル・トポ』は、ある男が精神の旅(出だしは武者修行のように見せてはいるが)に出て、最終的に行きついた洞穴には、奇形、いえ、異形として生まれてきた人々がその家族に打ち捨てられて生活をしていた。

『アサイラム・・・』の監禁病棟の中にいる人々よりも、

『エル・トポ』の(監禁病棟の外の)現実世界で容赦なく殺戮を繰り返すいわゆるふつーの人々。

罪のない人間を無理やり罪人に仕立て上げていく厚化粧の肥えたおばさんたち。

いったいどちらの頭がおかしいというのか。

『アサイラム・・・』では治療と称しては、基地外じみた治療を疑いもなく施行する医者たち。

それに順ずれば良い患者で、反すればより重篤な患者。

心が繊細な人々は戦地へ行って心を病んで帰ってくる。

それでは一体、無理やり戦地へ人々を送り込んでいるのは誰なのさ?

戦争が起こることで流れつくお金の先には誰がいる?

どこの誰がどうやって儲けているのか。

どこの誰が人々の悲しみの陰でほくそえんでいるのか。

本当の『狂人』はどこにいるのか。

もうすでに『人』ではないそのものたち。

さぁ、皆さん、

『ネルソンさん、あなたは人をころしましたか?』

『帰還兵はなぜ自殺するのか』

を読んでみましょう。

もうすでに、『人』ではないそのものたちよ。

もうすでに『人』ではないので、本を開くこともできませんでしたね。

ご自分たちが進んで戦地へ行ってらしたらいかがでしょう。

ねぇ、戦争で儲けてるあなたたち。


それでは一体、人とはいったいどういう生き物でしょう。

何のために生きているのでしょう。

何が異形なのですか。

何が異常なのですか。

異形とか異常とか、どういう意味なのですか。

どこがボーダーなのですか。

それを誰が決めるのですか。


『エル・トポ』の黒服の男が砂漠の剛腕を求めているときに、聖書の一節を思い出しました。

(映画中では、4回、猛者に挑みます。女にそそのかされ、ずるをして勝ちますが。)

聖書では、イエスが砂漠で(荒野と表記されているものもありますが、砂漠・荒野ともに水も植物もなく人が生きていくことのできない土地として、砂漠のような場所と解釈ができるそうです。)悪魔に三回試されるシーンがあります。

私にはどうも、黒服の男が何度も何度も試されているように感じてどうしようもないのです。


「人は何によって生きるか」


どうにもこうにも、映画を観ている間中、この映画の監督さんは聖書をなぞって映画製作をされたような気がしました。どうでしょう・・・。


わたしは決してキリスト教信者ではないのですが、このように洋画を観ているとたびたび聖書からの引用や、聖書を題材にしたテーマの映画が少なくありませんね。



『エデンの東』(原題: East of Eden 監督:エリア・カザン 公開年:1955年 制作国:アメリカ合衆国 原作:ジョン・スタインベック)


『ローズマリーの赤ちゃん』(原題: Rosemary's Baby 監督: ロマン・ポランスキー 公開年:1968年 制作国:アメリカ合衆国 原作:アイラ・レヴィン)


『オーメン』(原題: The Omen  監督:リチャード・ドナー 公開年:1976年 制作国:イギリス、アメリカ合衆国)


『オーメン2 / ダミアン』(原題: Damien: Omen Ⅱ 監督:ドン・テイラー 公開年:1978年 制作国:アメリカ合衆国)


『サクリファイス』(英語題: The Sacrifice スウェーデン語題: Offret 監督: 公開年:1986年 制作国:スウェーデン、イギリス、フランス)


『ジェイコブス・ラダー』(原題: Jacob's Ladder 監督:エイドリアン・ライン 公開年:1990年 制作国:アメリカ合衆国) 


『セブン』(原題: Seven 監督:デヴィッド・フィンチャー 公開年:1995年 制作国:アメリカ合衆国)



上記にラインアップした映画は、一応過去にわたしが観た映画なんですけど、

いやぁ、なんだか「こわい系」の映画もたくさんありますねぇ。

今、ざっと思いついただけでもこれだけあるのですから、全てを網羅しようとしたら結構たいへんなしごとになりますねぇ、きっと。

たぶん、わたしたち日本人(生粋のクリスチャンの方たちなら別ですが)よりも聖書がもっと生活に密着している西洋人が作る映画を、わたしも聖書を知ることで、もっともっと洋画を楽しめるようになるかもしれないのかなって思います。

余談ですが、英語をもっとよく知ろうとする方法として、「マザーグース (Mother Goose) 」もまた良い教材だそうです。「マザーグース」も案外、怖かったりするんですよね・・・。





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