7.太刀掛秀子 「ライラックの花の頃」 に思う
小さい女の子が外国から引っ越してきました。
言葉が違うとはいえ、女の子の両親は彼女にその国の言葉を教えていたので、話せない訳はないのに、彼女は誰とも話そうとはしない。
隣に住む、女の子の年齢と同じくらいの男の子が、ある日、たくさんのライラックの花を女の子にプレゼントしたことから、彼女は彼に心を開いていきます。想像通り二人は年頃になって愛し合うようになりますが、
実は、女の子の母親が精神分裂病(現在では統合失調症と呼び方が変わりました)だったことで、男の子の両親が二人の結婚を反対します。
それでも、二人の愛を貫いていこうと決めた時、母親と同じ病が彼女に発症します。
精神の病が、このマンガのように突然やってくるとはわかりませんが、
当時の私は何を思ったでしょう。
今となっては、時を止めてしまえた彼女は幸せなんじゃないか、っても思えます。
病が彼女の時を止めてしまったのだとしたら、
メリーベル(『ポーの一族』)は、バンパネラになることで少女の時を止めました。
大島弓子さんの『黄昏は逢魔の時間』では、
少女・邪夢に会うことで、彼・既婚のおじさんの少年時代が蘇る。
村下孝蔵さんの『初恋』だって、少年の頃への回顧ですね。
実際に少女の時を止めることはできないけれど、
思い出して愛でることはできます。
ラジオでの、お酒のCMだったでしょうか、
「どうか、タイムマシンが発明されませんように。」というのがありました。
私も同意見です。
* 今、見つけましたよ。『大分むぎ焼酎二階堂』のCMでした。