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 6.映画 「フレンズ ~ ポールとミシェル」 に思う 

原題: Friends

公開年: 1971年

制作国: イギリス


これもやはり子どもの頃、テレビで観た映画です。


「このは随分と大人びた顔をしているけど、

男の子の方はあどけない顔して、まだ子どもだな・・・。」って、近くで一緒に観ていた父親が言っていたのを思い出します。

今さらながら内容を考えたら、よく父親と観ていられたなぁって思います。

なんだかなぁ、です。


あらすじは、

家族にかえりみてもらえない孤独な少女と少年がパリの動物園で出会って、少女の想い出の土地アルルへ二人だけで行って一緒に住み、二人だけで子どもを産んで育てているところへ、少年の父親の召使に発見されて、パリに戻されてしまうって話です。


私の友人の友人に、本当に動物園で男の子に出会って、その後付き合いはじめた人がいるそうです。

私の友人の一人に、エドガー(『ポーの一族』)に会うためにイギリスへ留学したと言っていた人がいました。

(イギリスじゃなくアメリカ留学だったらもっと英語も上達していただろうに、なんてことも後々言っていました。)


少女はいつでも、映画やマンガや小説の中に自分自身を投影していたような気がします。

しかし、女性は子を授かった時点から現実に直面しなくてはならない。

身体が変化していくからです。

夢を見ているだけでは子どもは産めないし育てられないってことを、身体の変化と本能で知らざるを得ないのでしょう。

(最近は、その本能についても色々な議論がありますが。

岸田秀 氏 の『母親幻想』(1995年)をはじめ、氏の他著書によれば、「人間は本能の壊れた動物である」と提言しています。)


夢を見るのは少年やおじさんに限ったことではありませんが、

夢を見つづけるってことは女性にとって難しいことですか?


まぁ、話を映画に戻すとして、私がこの映画の中で印象に残っていることがあります。

たくさんあるのですが、これはその中の一つ。

アルルのお父さんが残してくれた小さいおうちにポールとミシェル、二人で住み始め、

彼女が妊娠をしました。

お金もなく、ポールは食事の為に魚を釣りに行くんだけど、

小さい魚が二、三匹釣れただけで、

でもその魚をミシェルが料理をしてテーブルに出します。

ミシェルがポールに「今日は頑張ってくれたから」ってポールの皿に小さい魚を一尾多く入れると、

ポールが「君と赤ちゃんのために」と言ってその魚をミシェルの皿に戻すんです。


男の子って、こーゆーこと大切だと思うんです。 

妊娠してるとか、食べ物のこととか云々に限らずに、

ポールと同じようなことをしてくれた男の子のこと、

女の子はずっと忘れないと思います。




あなたがそうでしたね。

いつでも、私を先に満たし、

私に、より多くを与えてくれた。

お元気ですか。




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