表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/108

31.映画 「瞳の奥の秘密」 に思う

原題: El secreto de sus ojos

公開年:  2009

制作国: スペイン、アルゼンチン



定年退職をした元刑事が昔の事件を振り返りながら、自身の小説を書き始めました。

その小説を昔からの女友だちに読んでもらうのです。

二人はその昔、上司と部下の関係でした。

プラトニックな思いを互いに持っていたのに結ばれることはありませんでした。

25年も前のことです。

元刑事が振り返るその事件とは、結婚をした直後に妻を殺された男の話です。残されたその夫は警察とは別に、執拗に自分のやり方で犯人を追います。その事件と、その頃の元刑事の心の動きが並行して小説(映画)が進みます。元刑事は言います。スナップ写真の中の犯人が、同じ写真の中に映っている被害者の女性を見つめる瞳を想い浮かべ、「あの男の瞳が何かを語っている。」って、「何を語っているのか知りたい。」って女友だちの前で話しています。年老いた元刑事の目の前で話を聞いているその女友だちは、目を大きく見開いて彼を見つめるのです。「どうして、私の瞳は見てくれないの? どうして、私の瞳が何を語っているのかには頓着しないの?」って。彼女の瞳が語っていることを、その年老いた刑事は気づかないのでしょうか。気づいているくせに、気づかないフリをしているのでしょうか。


     *


昔、私がある病に伏していた時期に、たぶんもう治らないんじゃないかなって、どうでもいいやってあちこち遊びまわっていた頃がありました。ある日、幼なじみの友人たちが、私の家に私の様子を見に来ました。私はちょうど不在だったんですね。だって遊びほうけていたのですから。

Rちゃんが「あいつ、バカじゃないの。」って私のことを言っていたとCちゃんが教えてくれました。

「困っちゃったよ。」ってCちゃんは苦笑いをしながら付け加えました。


そのことを後日、ある人に話しました。


「ひどいよね。わたし、病気なのに。

わたしのこと、Rちゃんがバカって言ってたって。

Rちゃん、すごく怒ってたって。

隣にいたCちゃんはわけわかんないって言ってた。

どうしてかな。」


「オレ、そのRちゃんの気持ちわかるよ。

お前のこと、バカって言ったRちゃんの気持ち、わかる。」


へぇ、そうなんだ。

Rちゃんの気持ちはわかっても、私の気持ちはわからないんだ。

あなたってホントにバカだよね。


そう思った瞬間でした。


Temo

…te amo

怖くて言えなかった。

『好き』だって・・・。 





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ