2.筒井康隆 の 「配信された3Dの女」
昔、筒井康隆のショートショートの話で、こーゆーのがあった。
(確かに筒井康隆氏の作品だったと思う。
題名を忘れてしまったので、ご存じの方は教えてください。)
話の内容は・・・。
昨夜、全国に配信された3Dの女と彼氏や夫がエッチをした、っていう話。
「配信」された3Dの女。
各家庭には現代のパソコンのように一家に一台、その3Dを受け入れられる人間一人分は入る大きな装置があるという。
3Dの女が配信されてはきたが、実際の3Dの「元となっている女」と触れ合うことはない。
配信されてきた「3Dの女」には触れることができる。
つまりその大きな装置の中で配信されてきた女とエッチができるのだ。
各家庭のみんなが見られるインターネットの3D版。
配信されてきた実物大の女に触れることができる。すごいっ。
その3Dの女に寝取られた彼女や妻がどこかのバーでその「元となっている女」をみかけて、
それから・・・。
それからはちょっと覚えていない。
それにしても、作家とはすごいっ!
彼がその話を書いたその時代にインターネットなぞなかったのだから。
昨今では3Dコピーなんかもある。
彼が何十年も前に想像した世界はすぐそこまで来ていると思う。
*
しかし、それにしてもだな、最近の Net 状況を見ていると・・・。
Net 上とはいえ、初音ミクが凌辱されているのを見るのは悲しい。
「ピカチュウの殺し方」なるものを雑誌で見た時も心が痛んだ。