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月見団子と伝わらない想い~トキメキ返せ!3~


「月が綺麗だな」

 縁側で夫が呟けば、老婦人は「あの日みたい」と目尻の皺を深める。小さく萎んだ手を同じ様に皺だらけの手が優しく包んだ。

 其の脇で団子に夢中な末っ子の努の耳を次女が掴み、其れを窘めた長女がおっとりと二人を家の中に招き入れて囁く。

 ――月が綺麗ですねって言うのはね……。

「月、綺麗だな!」

「そうだな」

 団子を齧じり、湯川楓は静かに茶を啜る。堀田努の好意は、祖父母と違い、今日も元気に空回りしている。

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