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0x1F 不気味な交渉

『目覚めたか。』


機械的な声が、倉庫内の沈黙を切り裂く。


凛とバルスは息をのむ。

タブレットの画面には、翁のお面をつけた男の姿が映っていた。

表情は読み取れず、ただ冷たい機械音声だけが響く。


「……誰だ、あんた」


バルスが低く問いかける。

しかし、男は何の感情もなく淡々と続けた。


『君たちはまだ状況を理解していないようだ。』


凛はかすかに震えながら、慎重に言葉を選ぶ。


「どういう意味……?」



『君たちは選択を迫られている。』


タブレットの画面がちらつくように一瞬暗くなり、また点灯する。

その背後で、機械的なノイズが混じる。


『もしその選択を誤れば、君たちはここを出ることはできない。』


バルスは歯を食いしばる。


「ふざけないでください……!

僕たちは、ただ透華さんたちを追っていただけ。

それなのに、なぜこんなことに巻き込まれなきゃいけないんです!」


翁の面の男は、微かに首を傾げたように見えた。


『……君たち次第だ。』


『“正しい選択”ができれば、君たちは自由になれる。』


画面の向こうから、その言葉だけが投げられる。


そして、さらなる謎が二人の前に立ち塞がる――。


翁の面の男は、無機質な機械音声で続けた。


『君たちが私と"ある約束"を交わし、

"ある真実"を話せば、出口を開けてやろう。』


「約束……真実……?」

凛は困惑しながら顔を上げる。



男はゆっくりと首を傾げるように画面が動き、無機質な言葉を紡ぐ。


『私が知りたいのはお前たちが知っている透華の秘密だ。』



その瞬間、凛とバルスは息を詰めた。


「透華の……秘密?」


凛が震える声で繰り返すと、男は確信めいた口調で言った。


『彼女について知っていることを正直に話せ。

そして、お前達が私達に拉致されたことや、

今私と話したことは、透華を含めて絶対誰にも言うな。

そうすれば、解放してやろう。』



「じゃあさ、もし、私達があなたの約束を破って透華や誰かにこの秘密を喋ってしまったら……?」


「透華を……殺す」



その言葉が倉庫に響いた瞬間、空気が凍りついたようだった。


透華の秘密――。


凛とバルスは互いに目を合わせる。


彼らは透華の何を知ろうとしているのか?

それとも、これは何かの罠なのか?


そして、凛とバルス。二人はどう決断するのか――。


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