表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

私だけ。



「かんぱーい!!」

「久々ゆあと飲めるよー♪うれしい!ゆああんまり飲み好きじゃないから誘ってもなかなか来てくれないもん!」

あやかは私があんまりお酒が好きじゃないと思っている。


「たけるも飲みたいって言ってたけど、今日は私がゆあを独り占めー!優越感っ!!」

「私も居ますがね」

すかさずかほが突っ込む。



みんなと飲むのは普通に楽しいから好きだ。

お酒だって嫌いじゃない。


けど、あったかくも気持ち良くも、安心もしない。

大学の友達と一緒にいたら男も探せないし、秘密基地にも行けない。



「ゆあはさ、あんまり自分のこと話さないよね?」

「え?」

 かほはこういう時の私をよく見ている。


「そうかなー?」

笑って誤魔化すけど、この場にふさわしい会話ってなんだろう。議題がない会話は他人にあまり興味がない私にはなかなか難解だ。自分の話ってなんだろう。

他人に興味がないからなのか、相手が自分の何を知りたいのかもよくわからない。



「じゃー最近楽しいことは?」

 笑顔であやかが聞いてくる


「んーーーーBL漫画読むことかな?」

「えーーーー!!!!!」

 2人が驚いているのがわかる

「え?そんなに驚くこと?笑

 私も最近読み始めたんだけど、いいよー。

 胸がさぎゅーーーーってなるの!」


「意外だよー!ゆあがそんなの読んでるの!」

そんなの?少し気になるけど、まあ。そういった印象はもたれるのかな。


「や!違うよ!引いたとかじゃなくて、なんだかゆあってあんまり恋愛とかに興味なさそうだから、BLって言ってもLOVEだから恋愛ってことでしょ?なんか意外で!」


「んー興味ないわけじゃないんだよ。ただ、純粋な好きって気持ちがわからないんだよね」


「えー!その胸がぎゅーーーってなるのに?

 実はさ。私、たけるの事すきなんだよね。」

 ん。。。いきなり?


「え?2人とも何その反応」

「や。気付くでしょう」

 かほと声がかぶって笑う


「えーーー!バレてたの?恥ずかし過ぎる!」

赤くなって照れているあやかはすごく恋する女の子になっていて、少し羨ましかった。


「だからね。たけるから連絡がくるなら夜中でも嬉しいし、いつでも行きたい。ゆあの事気に入ってるのも正直やな気持ちになる、いつも考えちゃうし。わーー何言ってんだろっ!何の話だっけ?」

「好きの気持ち」

かほが話を戻す

「あ!そう!そうゆうのをゆあは感じないの?」


「んーーー。わからないな。。。


 あやかはたけるの事いつ好きになったの?きっかけとかはー?」

「えーーーー話すと長いよ」

上手に反らせた。そこからはあやかのたけるへの愛の話で盛り上がった。自分でもわからない事を人に話せない。


「またねーー!」

「たのしかったーーー」




こんな話をした後は、なんだか心がすごくソワソワする。自分が他の人とは違うような。異物な感じ。

早く安心したい、、、



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ