神のオトシゴ
昼休憩中のオフィスでの、
男女二人のたわいもない会話
男「なぁ、天才って元から天才なのかなぁ?」
女「多少なりとも努力はしているでしょうが、なんとも。」
男は、できる同僚と自分を比べ、少し自信を削られていた。
男「じゃあアインシュタインとかはどうだ?」
女「彼の名言をきくに、後天的な努力も大きそうですよ。」
女「ほら、私は人より長く打ち込んできただけだ?的な名言とか。」
ん~。と男は納得できない様子で、首を傾げる。
男「じゃあノイマンとかはどうだ?」
女「ノイマン?聞いたことはあるような...」
女が天井をみながら、ノイマンと何度も繰り返す。
男「コンピューターの父と呼ばれる人だよ」
男「幼少期は電話帳を一度みただけで丸暗記したとか」
男はノイマンの逸話を語った。
幼少期で既にいくつかの外国語をマスターしていたこと。
数学者顔負けの数学力を有していたこと。
コンピューターばりの計算力を有していたこと。
女「そんな人いるんですね... どうやったら、コンピューターなんて思いつくんでしょうね。」
男「だよなあ~」
一呼吸おいて、女が続ける
女「ん~、やっぱり生まれながらの天才っているんですね。同じ人間とは思えませんね。」
男「宇宙人って呼ばれてるぐらいだしな~」
男「って、考えると、俺たちはどんぐりの背比べみたいで悲しいな。」
女「50歩100歩?です。気にするだけ無駄ですよ(笑)」
男「さぁー、仕事に戻るか~」
そういって、男は大きくけのびした。
――――――
とある大学の研究室。
学生二人が卒論の進捗具合について話していた。
学生A「卒論の進捗どう?ちなみに、俺はサッパリさぁー。」
といって、学生は椅子の背もたれに寄りかかる。
学生B「俺はぼちぼち進んでるかな。結構興味もあって、楽しいし。」
学生A「楽しいとかマジか~。」
学生A「そういや、お前の卒論のテーマってなんだったけ。」
学生B「天才が文明発展に与える影響、だよ。」
学生A「うわ、文明シミュレーションかよ!いまどき古いね~。」
学生A「自立思考型AIの完成時に、さんざん研究されてきただろ~。」
学生B「単に自分でやってみたいと思っただけだよ。」
そんなもんか~、と男たちは談笑を続けた。




