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異世界転移って本当にあるんですね   作者: 玲琉
眠りの月
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翌朝、目覚めたら大和さんは居なかった。当たり前だ、早番勤務は8の鐘からだから、7の鐘過ぎには起きたんだろうと思う。ただ、起きた時、少し暖かかった。大和さんが暖炉を使ったのかな?


着替えてリビングに行って、暖炉を見ても、きちんと後始末がされていて、使ったのかどうか、分からない。時計を見ると1の鐘、少し前だった。


教えてもらった通りに暖炉の火を付ける。ちゃんと火が付いてホッとする。大きな薪は使わない方がいいって言ってたから、小さめのを選んで暖炉の中に入れていく。大きいかなって思ったのは風属性で細くしてみた。


夕べ異空間に入れておいたスープを取り出してみた。まだ熱いままだった。良い感じかも?キッチンで昨日のスープを温め直して、スープボウルに入れて蓋をして異空間へ。昨日買ったパンを出して、ホットドック風にして、今日のお昼にする。


大和さんも神殿の食堂で食べてるのかな。普段ならこの時間は庭に出て大和さんの剣舞を見ている。その後一緒に朝食を食べながら話をして、一緒に出勤していた。


大和さんが居ない。それだけで家の中ががらんとして見えた。ちょっと淋しくなる。


今日のお夕飯は何にしよう。考えながら食料庫に入る。そうだ。奉納舞の時に使って余った乾燥豆を使わないと。チリビーンズ風にしてみよう。豆を器に入れて、水属性で水を入れる。美味しく戻りますように。後はベーコンと野菜を刻んで、炒めてってトマトが無いのを忘れてた。どうしようかな。異空間に入れとこう。今日は帰りに市場(バザール)に寄って、忘れずにトマトを買わないと。


買うべきものをピックアップして、食料庫を出る。


まだ時間は7時過ぎ頃だ。時間が過ぎるのが遅い。少しの間だけでも刺繍をする。時間を忘れないようにしないといけない。


気を付けていたはずなのに気が付くと8時前位だった。刺繍道具を片付けて、暖炉の始末をして、着替えに上がる。


着替えてから時計を見たら、いつも家を出るくらいの時間になっていた。結界具の設定を大和さんと私だけ入れるようにして、暖炉を確認して家を出る。


家の前にゴットハルトさんとエスターさんが居た。少しだけ恐怖を感じた。


「おはようございます、シロヤマ嬢」


「おはようございます、シロヤマさん」


「おはようございます。ゴットハルトさん、エスターさん」


「大丈夫ですか?」


ゴットハルトさんに聞かれた。


「このくらいの距離でしたら大丈夫です。お気を使わせてすみません」


「行きましょうか」


ゴットハルトさんが言って歩き出した。


「ヤマトは今日は早番ですが、大丈夫そうですね」


「朝から時間を気にしちゃって、落ち着かなかったです」


「あれ?シロヤマさん、そのブローチは?」


「防犯用の魔道具です。魔道具職人の方が作ってくださいました」


「お似合いですが、細かい細工ですね」


「これは友人が作ってくれました。それを魔道具職人の方が魔道具にしてくださったんです」


「ここまで細かい細工のブローチは見たことがありません。素晴らしいですね」


ブローチを誉められると、ダフネさんを誉められたようで嬉しい。


「友人というとジェイド商会のあの方ですか?あの貴女に抱きついてみえた」


「はい」


「友人……ですか?」


「友人ですよ」


「失礼ですが……」


「女性同士って結構抱きついたりって普通ですよ」


「男だとそういうことはあまりしませんから。申し訳ない」


「いいえ」


ダフネさんは友人だ。変な偏見は持って欲しくない。


「あぁ、そろそろ分かれ道ですね。ではシロヤマ嬢、お気を付けて」


「はい。お2人も。いってきます」


ゴットハルトさん、エスターさんの2人と別れて施療院に向かう。


ゴットハルトさんはダフネさんの事を見ている。もしかしたら何かを勘付いたかもしれない。


ダフネさんに自身を受け入れろと言ったのは私だ。ならば私は彼女を守る。ダフネさんの恋情を受け入れるという事ではない。けど、偏見を持つ人から守ることは出来ると思う。


少し行くと、前から2人が走ってきた。ローズさんとルビーさんだ。


「「サクラちゃーん、おはよー」」


「お2人ともおはようございます」


そのまま抱き付かれた。


「どうされたんですか?」


「こらっ!!レディがバタバタと公道を走らない!!」


「ライルさん、おはようございます」


「おはよう、シロヤマさん」


「えぇっとこれは?」


「途中までは普通に歩いてたんだけどね、その内だんだん早足になって走り出した」


「ローズが早足になるから」


「ルビーだって走り出したじゃない」


「お2人共、公道の真ん中ですよ。もう少し抑えてください」


私がそう言うと、2人が黙っちゃった。


「シロヤマさん、ありがとう。僕の言うことなんか聞かないんだよ」


「どちらの気持ちも分かるんですけどね」


「そうだ、シロヤマさん。昨日のあの人の事なんだけどね」


「はい」


「天使様の事を気に入ったって言ってたらしい」


「はい?」


「『(わたくし)の事を貴族の令嬢だと分かった上で、誤魔化したりおべっかを使わず真摯に答えてくださった』って手紙を届けてきた。何か力になれることがあれば、頼って良いってさ」


「でも、あの方がどこのお方か私は知らないのですが」


「そういえば名乗ってなかったね」


「はい」


そう言うとライルさんがため息を吐いた。


「あの方は……素直と言えば良いんだろうけど、世間知らずと言うか。名乗らないで頼れとか……僕がここで素性を話すわけにいかないけど、ごめんね」


「いいえ」


「手紙を預かってる。受け取ってあげてもらえる?」


「受け取ったら何かあるとか?」


「何もない、って事はないかな」


「怖いんですけど」


「身構えなくて良いよ。お茶会なんかの誘いは無理って言ってあるし、パーティーも無理だって言ってある。ただ、お忍びで遊びに、とかあるかもね」


「お忍びって言っても、どなたか付いていらっしゃるんですよね」


「それはね、気にしちゃ負けだよ」


脅されながらも手紙を受けとる。そこにあったのは見覚えのある紋章。刺繍をしようと思って神殿で見せてもらった中にあった気が……。


「ラ、ライルさん、この紋章って……」


「後で教えるから。トキワ殿にも了解をとらないとね。トキワ殿は今日は?」


「今日は早番です。だから3の鐘に終わる……かな?」


「じゃあお迎えに来るね。そのとき話すよ。昨日の事は言ってないんだよね」


「はい」


「その事も含めて説明するね」


「お願いします」


ちょうどのタイミングで施療院に着いた。


ローズさんとルビーさんが大人しい。どうしたんだろう。


「ローズさん、ルビーさん、どうしたんですか?」


「サクラちゃん、怒ってない?」


「怒ってませんよ。あぁ、抑えてくださいって言ったの、キツく感じましたか?すみません」


「良かった。呆れられたのかと思ったわ」


「ライル様と話されてたし、五月蝿くしちゃ駄目だって黙ってたの」


「そうなんですか。気を使わせちゃいました」


「サクラちゃんって何歳だったかしら?」


「22歳ですけど」


「同じ位の歳なのに、サクラちゃんってしっかりしてるのよね」


「もうちょっとはしゃいでみようとか思わないの?」


「静かにしてないと兄や母に酷く怒られましたから」


笑って言うとルビーさんとローズさんが怒った。


「サクラちゃんのご家庭を悪く言いたくないけど、それってどうなの?」


「かなり異常ですよねぇ」


「サクラちゃん、他人事みたいに言わないでよ」


「こっちに来る直前くらいにおかしいって気付かされて、こっちに来てからは皆さんがたくさん可愛がってくださって、どうでもよくなりました」


「その筆頭がトキワ様ね」


「ベタベタに甘やかしてるもんね」


「見ているこっちが恥ずかしくなるくらいにね」


甘やかされている自覚はあるけど、改めて言われると恥ずかしい。


「真っ赤になっちゃって可愛いんだから」


「もうやめてください」


お願いすると、ニマニマされた。今からお仕事なんだから、お願いします。


「そうだ、異空間が開きました」


診察室に向かいながら、2人に報告する。


「やったじゃない。おめでとう」


「どういうイメージで開いたの?」


「結晶です」


「結晶?」


「時間経過なしって言うのがどうしてもイメージできなくて、時間経過が限りなく遅いって変換して、回りは固いもので覆われてるってイメージしたら出来ました」


「よく分からないけど、良かったわね」


「はい。これで寒いときに温かいものとか、皆さんにお渡しできます」


「私達のため?」


「お菓子とかお料理とか、温かい方が美味しいものがありますし、温め直すより出来立てを食べてもらいたいじゃないですか。暑いときに冷たいものも持ってこれますし」


「サクラちゃんって良い子よねぇ」


「もう、何でもしてあげたくなるわね」


診察が始まった。患者さんは変わるけど、症例にそう変化はない。中には「ここまで放置するなんて」って思っちゃう患者さんもいるけど。


骨折とかでの治療を受けなかったが故の変形とか、長年使い続けた末の変形なんかは一度に治せないから、通ってもらうしかない。こうして常連さんが増えていく。


ちゃんと説明して、納得された方だけだけど、今、私の常連さんは10人ほど居る。大抵の方は3の鐘までに来ることが多い。


ヴァネッサさんが入ってきた。


「天使様、おはようございます」


「おはようございます、ヴァネッサさん」


ヴァネッサさんの指もだいぶ伸びてきた。90度近く外に曲がっていた親指が、今では30度位まで戻ってる。


「違和感や痛みはありませんか?」


「今まであった違和感が、無くなっていくっていう違和感ならありますけど、動きの違和感や痛みはないですよ」


「良かったです。無理はしてませんよね」


「天使様と亭主にキツく言われてますからね。特に亭主が厳しいんですよ」


ヴァネッサさんはニコニコして言った。


「それでね、新しいパンの事を考えてたら、楽しくて堪らなくって、息子と嫁さんに知らせたら星見の祭(ステラフェスト)に帰ってくるって言うんですよ」


「あちらのお店は良いんですか?」


「2日閉めるそうです。隣の領ですから1日で来れますしね。久し振りに孫に会えます」


「お孫さん、いるんですか?」


「女の子で今、3歳と5歳でね、可愛くってね」


「そうでしょうね」


「それで、何かありませんか?アイディア」


「ヴァネッサさん……」


「天使様の発想が面白くってね。試したいんですよ」


「クルミとチーズをパンに混ぜ込んだら美味しそうです」


「食感と塩気ですか。別々のは作ってますけど、一緒にしても面白そうですね」


「後はチーズとハムを、パン生地でうずまきみたいに巻いて焼いたら面白いかも」


「サンドイッチみたいになりますね。作ってみます」


「無理しちゃ駄目ですよ」


弾んだ足取りで出ていくヴァネッサさんに声をかける。聞こえてるかな?


その後も何人か診て、お昼になった。


「シロヤマさん、いいかな」


「はい」


休憩室に行こうとしていた私をライルさんが呼び止めた。


「ちょっといいかな。手紙の事なんだけど」


「すぐの方がいいですか?」


「少し話しておいた方が良いかなって。診察室で良いかな?」


「診察室、ですか?」


「あぁ、2人きりは怖いかな。どうしようかな。あまり広めたくないんだけど」


「少しの間なら大丈夫です」


「ごめん。早く終わらせるから」


私の診察室に戻る。ライルさんは奥に進んで、私は入口近くにいた。ライルさんにそう言われたから。無理そうだって思ったら逃げなさいって。


「えっと、その手紙はトキワ殿と一緒の時に読んで。先にあの方の素性を話すよ。あの方はルヴィーン侯爵家の次女、シャルロッテ様。ザフィーロ侯爵家の次男様と婚約しておられる。この国には侯爵家が6つあって、伯爵家は24ある。そして新しく伯爵家を作る計画があるんだ。それに選ばれたのが、ルヴィーン侯爵家とザフィーロ侯爵家の年回りの近いお2人なんだ。ところがそれを良しとしないのはどこにも居るものでね。シャルロッテ様に色々吹き込んだらしい。シャルロッテ様が様子がおかしいのに、ザフィーロ家の婚約者殿が気が付いてね。最初は父から僕に話が来たんだ。でも、僕は闇属性が無いから、説得力がなくて、つい呟いちゃったんだ。『天使様なら』って。それを聞いておられたようで、メイドと僕を訪ねてきた。それが昨日の話。僕だけでは判断できないから所長に相談して、シロヤマさんに回した」


「ローズさんとルビーさんは何故居たんですか?」


「僕と所長が移動するのを見て、付いてきた。あの2人はシャルロッテ様の素性を知らないよ」


「そうだったんですか」


「それで、トキワ殿が見えたら、この話をしようと思ってる。本当はこんなことに巻き込みたくなかったんだけど」


「何か危険があるんですか?」


「トキワ殿とシロヤマさんを後見しているのが、サファ殿ということは、上級貴族は知っている。王族とエリアリール様も名乗りを上げたこともね。多分上級貴族は何もしない。出来ないと思うしね。問題はシャルロッテ様に闇属性の嘘を吹き込んだ人物だ。まだ分かってないんだよ。シャルロッテ様がシロヤマさんに接触したら、シロヤマさんを利用しようとして来るかもしれない。トキワ殿には接触はないと思うけど、一応の事情説明だね」


「事情は分かりましたけど、シャルロッテ様が来なかったら何もないんですよね」


「うん。もしかしたら、の話だね。こういう事があるかもしれないって事」


「ちょっと安心しました」


「後はトキワ殿だね。ちょっと怖いけど」


そう言いながら、ライルさんが休憩室に促す。


「大和さんは怖くないですよ」


「シロヤマさんに危害が及ぶかもしれないってなったら、どう思うかってね。考えたら悪い方に行っちゃうんだよ」


「シミュレーションですか」


「何それ」


「いろんな事を想定してみる事です。大和さんが『考えが固定されると抜け出すのは困難』って言ってました」


休憩室に入るとローズさんとルビーさんが何かを聞きたそうにしてたけど、結局何も言わなかった。


異空間からスープを出すと、所長が反応した。


「異空間が出来たのじゃな?」


「はい」


「イメージは何じゃ?」


「結晶です。水入り結晶っていうのを知っていて、実物は見たことないんですけど、外側が硬く覆われてて、内側の時間経過は限りなく遅いってイメージしたら出来ていました」


スノードームは説明しても分からないかもしれないから、水入り結晶で説明をする。


「面白いイメージじゃの」


「面白いですか?」


「大抵は光と闇を同時に使った魔空間で出現する、と言われておるの」


「それは何度も試したんです。けど、どうしても魔空間しか開かなくて、考えた結果です」


お昼御飯を食べていると、ローズさんが話し出した。


「ルビーの石は預かるけど、ちゃんと聞いた方がいいんじゃない?」


「あれがなんなのかって直接知るのは怖いのよ」


「宝石だったらどうするの?」


「マルクスに相談するわ」


「昨日の話ですか?」


「オーガ族の方が近々みえるのよ。だからその時に直接聞いたら?って言ったら尻込みしちゃって」


「宝石って、磨かないと、宝石に見えませんよね」


「サクラちゃんは知ってるの?」


「何をですか?」


「宝石の種類」


「あちらでの呼び名と色位です」


「どんなのがあったの?」


「暗い赤色のガーネット、紫のアメジスト、水のようなアクアマリン、無色透明なダイヤモンド、緑色のエメラルド、半透明のムーンストーン、赤色のルビー、新緑色のペリドット、青色のサファイア、夜空のようなラピスラズリ、キラキラ変化するオパール、いろんな色があるトルマリン、空の色のターコイズ、ですね」


「何かの順番?」


「誕生石ってあったんですよ。私達の所では、1月から12月まであって、それぞれに宝石が関連付けられていたんです。後は真珠とか珊瑚もありましたけどあれは石ではないし、陸の物でないので今回は外しました」


「そんなのがあったのね。サクラちゃんはどの宝石だったの?」


「私は10月でオパールですね」


「トキワ様は?」


「確か5月だと言っていましたから、エメラルドかな」


「エメラルドって緑色って言ってたわね。サクラちゃんの眼の色?」


「もっと鮮やかな深い緑です」


「そうなの?でも、宝石の名前って似た感じよ」


「そうなんですか?」


「えぇ。今度見せてあげるわ」


「楽しみです」


「それで、トキワ様の闇の日の勤務は?」


「今週と第3週が日勤でした」


「じゃあ、どっちかにサクラちゃんの家にお邪魔するわね」


「大和さんの神殿騎士姿は見たのに来るんですね?」


「ヘリオドール様とパイロープ様は見てないもの」


「そういえば情報誌はいつだった?」


「第2週よ。今月も取っておく?」


「お願い出来る?」


「サクラちゃんも欲しかったら取っておくけど?」


「情報誌っておいくらですか?」


「1000キャラよ。大銀貨1枚ね」


「あ、じゃあ、頼んでいいですか?」


「分かったわ」


お昼休憩が終わった。診察室に戻って、お昼からの診察が始まる。


この頃は寒いからか、手荒れで受診される方が増えてきた。(あかぎれ)になってる方も多い。保湿を勧めるんだけど、あまり知られてないようで、何を使ったらいいか、聞かれることも多い。


練り香水って保湿成分のある物が材料だったはず。実際に使いだしてから手荒れはない気がするし。とは言っても後片付けは大和さんがしてくれてるから、日本にいたときより負担はかなり少ないんだけど。


今度あのお店に行って、聞いてみよう。問題はたどり着けるかどうかだけど、休みの日に大和さんに連れていって貰おう。後はハーブとかで保湿成分とか薬効成分のあるのもあったと思うんだけど。そういえば、薬師の方に会わせて欲しいってライルさんに言ってない。薬師の方ならハーブ類とか詳しくないかな?


お昼からは転んで怪我をしたとかの子どもも、毎日何人か来る。怪我をしても元気いっぱいな子、グズグズと泣きべそをかいてる子、いろんな子がいる。中にはケンカをした2人が同時に来て、診察室を出たところで鉢合わせをする、なんて事もある。


王都には庶民のための学校という大きな物はない。だけど、20人位の少人数を教える施設がたくさんある。科目は読み書き計算と魔法について。大抵は3の鐘で終わって、お昼からは希望の職業の方の手伝いや修行をしていたりする子も居るらしい。中には騎士を目指して剣術修行とか、職人や商人を目指してお店に手伝いに行く子もいるみたい。貴族の方の為の学校は、学園都市があると聞いた。10歳から18歳まで、全寮制で貴族子息令嬢は必ずそこで学ぶらしい。



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