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あの日~大和視点~

作者は剣術なんて全くの素人です。


作中の事はあくまで作者のイメージです。


暖かい目でご覧ください。

翌日。いつも通り起床は4時。今日も部屋の前で誰か待っているな。軽くストレッチを行い、部屋を出る。そこに居たのは、昨日練兵場でプロクスと一緒にいた赤毛の騎士だ。


「おはようございます。ご一緒します」


「コースは聞いてるか?」


「はい。まず、ランニングですね。あぁ、私はアルフォンス・ダーナと言います。アルとでも呼んでください」


「あぁ、ヤマト・トキワだ。行こうか」


いつもと同じように練兵場の外周を体感で1時間程走る。その後型稽古。今日はまた空手にするか。


型稽古の途中で、また白山さんが顔を出した。アルフォンスと手合わせをして白山さんの所へ行く。


と、アルフォンスがヤラかした。


「おはようございます。初めましてですね。私はアルフォンス・ダーナと申します。よろしくお見知りおきを、可愛いお嬢さん。どうぞ私の事は「アル」とお呼びください。いやー。こんな可愛い人が居たことに今朝まで気が付かなかったとは、損をしちゃいましたよ。トキワ殿、何故もっと早く教えてくれなかったのですか」


挨拶がチャラい。


アルフォンスに一言言ってやりたくなった。


「初対面の相手にその挨拶はないだろう。そういう挨拶をするヤツは『チャラい』って言うんだ。女の子にしょっちゅう声をかけて、遊び歩いてるヤツの事だな」


白山さんも引いてるしな。


アルフォンスは「本当に可愛いじゃないですか。知り合いたいのは私だけじゃないですよ。トキワ殿はそう思いませんか?」と言っていたけど、相手にはしなかった。「彼女は異常事態でまだ落ち着いてないんだ。放っておいてやってくれ」とクギは刺しておいたけどな。


昨日と同じように食堂で朝食を摂る。アルフォンスは白山さんの食事量が気になるようで色々話しかけている。放っておいてやれって言ったのに全く分かってないな。なんだか見ていてイライラする。そんなに話しかけてんじゃねぇ。


個人的に穏やかとは言えない時間をすごし、部屋に戻る。


リア達が掃除に来てくれたので二人で部屋を出る。


「悪かったな。アルフォンスがあんなヤツだと思わなかった。気を悪くしなかったか?チャラい男が好みなら別だけどな」


「いえ、チャラい人は苦手です。でももしかしたら私が不慣れだから気を使ってくれたとか……無いでしょうか」


白山さんは言う。それは良い方に解釈しすぎだろ。


「無いと思うけどなぁ。まあ、プロクスやデルソルに聞いてみるか。ところで、白山さんって言いにくいんだけど、咲楽ちゃんって呼んでいいか?なんなら俺も大和で良いから」


普段人を名字で呼んだりするときは基本呼び捨てだし、いつまでも名字呼びは他人行儀な気がする。


「分かりました。私の呼び名は咲楽でいいですよ。でも、常磐さんの呼び名は常磐さんで勘弁してください。男の人を下の名前で呼ぶのは、ハードルが高くて……」


俺は頷いた。男の人を下の名前で呼ぶのは、ハードルが高い、か。今まで名前で呼んだ男は居なかったってことか?


「じゃあ今日はいつもの授業と、午後からは別行動かな。俺は神殿騎士団の訓練に混ぜてもらえることになったし。咲楽ちゃんは刺繍?根を詰めすぎないようにな」


「騎士団の訓練に混ぜてもらうって、常磐さんも無理しないでくださいね」


咲楽ちゃんが気を使ってくれる。話をしていると授業の時間になった。


スティーリアが入ってきて、今日はこの国の貴族制度について話しだした。


貴族には上から公爵、侯爵、辺境伯、伯爵、子爵、男爵、騎士爵がある。


辺境伯は侯爵と同等程度の権力がある。


騎士爵は一代限りの爵位である。まれに2代3代と続いている家系もあるが、そういう家になると男爵に陞爵されることが多い。


貴族には必ず王家の暗部が付いていて、領地の経営状況、不正の有無、領主への不満等を絶えず監視しているが、それがどういう人物で、どういう風に調査しているのかを知っているのは王と、宰相など上層部に限られる。領地持ちの貴族は知る事が出来ないし、万が一知られれば人事交代となる。ってずいぶんと徹底しているな。


王都の住民で何か訴えたい事があったり、地方の領民から何か訴えを聞いたりした場合、神殿や各街の騎士団詰所にある御意見箱に書状で訴えることが出来る。


「騎士団詰所にって言うのは、騎士団長とかその辺の人物が調査をすると言うことかな?」


聞いてみた。


「そうですね。実際には重要な案件は王宮に届けられます。中には『騎士の○○さんを紹介してください』なんていうラブレターが混ざっていますし。調査は専任の者が行いますね」


ラブレター、混ざっているのかよ。


「でもそれって騎士団の上役が握りつぶしたり出来るんじゃない?」


重ねて聞いてやる。意地が悪いよなぁ、俺。


「そう思われる方もおられますが、騎士団長以下上部役員は36の月で交代になり、その後60の月が過ぎるまでは、それまでいた騎士団の別の街の騎士団に移動になります。投函された意見の数と、ラブレターの数、訴えのあった数は全て王宮に届けられます。万が一握り潰しなんかあったら、上級職には2度とつけません。その件は全国民に知られる事となります。この国ならではのこのシステムは、4代前の陛下が定められ、厳格に施行されております。そう言えばお二方の前の異邦人の方はその時代に現れた、と記録にございましたね」


結構しっかりした制度だな。どことなく発想が日本人ぽいが。


でも、来たとき『日本と言う国は聞いたことがない』って言ってたが……。


「その異邦人は同郷では無かったのか?」


「記録によりますと『ヤポン』と言う国からいらした、とありました」


決定だ。日本人だな!!


話に集中しすぎたのか、その時3の鐘が鳴った。


「お昼ご飯ですね、食堂に移動しましょうか」


食堂に移動しながらスティーリアに話しかけた。


「そう言えば今朝からアルフォンスと言う騎士と一緒になったんだが、どういう人物だ?」


「アルフォンス様、と言うとダーナ様でしょうか。あの方は気さくだと評判は良い方ですよ。少し女性に馴れ馴れしいところが玉に瑕でしょうか。どうかなさいましたか?」


「初対面の咲……白山さんにかなり馴れ馴れしくてな。注意が必要かな、と、思って」


「あらあら、そうですか。トキワ様も恋人を守らなければなりませんものね」


恋人な。咲楽ちゃんの気持ちが分からないからな。


昼を食べてから俺は騎士団の訓練に混ぜてもらいに、咲楽ちゃんは刺繍をすると言う。根を詰めなきゃ良いが。


支度をして練兵場へ向かう。服は昨日、衣装部の連中に貰ったものを着た。サイズもちょうど良いな。


練兵場ではデルソルともう一人が待っていた。やけにガタイが良い。誰だ?


「ようこそトキワ殿、ご紹介します。神殿騎士団団長のアラクス・ペリトード殿です」


「ペリトードだ。みんな『団長』としか呼ばないがな。それよりデルソルとプロクスから聞いている。ずいぶんと動けるそうじゃないか。まずは実力を見たい。準備を終えたら模擬戦だな」


いきなりか。良いけどな。ストレッチをしている時には、デルソルが居てくれた。ちょうど良いのでアルフォンスについて聞いておく。


「デルソル、アルフォンスと言う騎士について聞きたいんだが……」


「アルフォンス、と言うとダーナですか。あいつが何かしましたか?」


「何か」ね。問題有りなのか?


「いや、初対面の白山さんにやけに馴れ馴れしくてな。白山さんが迷惑なら話をつけようか、と」


「あぁ、アイツは女性に声をかけるのが趣味なんじゃないかって位、ナンパな態度をとりますからね。引き際は心得てるようで、そこまで問題になったことはありませんが」


「そうか。あんまり気にしない方がいいか」


ナンパなヤツね。


ストレッチを終え、外周を数周走る。体は暖まったかな。


「そろそろ良いですよ。始めましょうか」


団長に声をかける。


「得物は?」


「細身の剣を2本」


「双剣か。分かった。これで良いか?」


剣を借り、振ってバランスを確かめる。良いようだな。


「お願いします」


軽く息を調える。


最初に指名されたのはデルソル。コイツの剣は初日に見ている。あの時は俺は両手剣だったが。


いつも通り。呼吸を乱さぬように。10分程で決着がついた。うん。修正は出来てるようだな。


「トキ、ワ殿は双剣、使いだっ、たのか?」


デルソルが荒い息の下から聞く。


「どちらも使える。が、得意なのは二刀流……双剣だな」


団長が寄ってくる。次の対戦か?


「もう一人行けそう……だな。よし。次はガイ、お前だ」


指名されたのはどちらかと言うとパワーファイターか?


「ガイと言う。よろしく頼む」


「こちらこそ。ヤマト・トキワだ」


「用意は良いか?では始め!!」


大振りな一閃が飛んでくる。素早く避けたが、驚いているな。最初の印象通りパワーファイターのようだ。それならそれで、やりようはある。だてに海外に居た訳じゃない。こういうパワータイプはアイツ等の得意とするところだ。アイツ等、剣も使ってきてたしな。よく相手をさせられた。


とは言え、デルソルの時より時間は長引いてる。相手の隙が目立ってきた。

20分位か?ガイの首に剣を突きつける。


「参った」


ガイが言う。


団長が寄ってきた。


「驚いたな。ガイに勝つか。技巧派だと思っていたがパワーもあるな。デルソルに聞いたが、双剣の他に、両手剣も使えるのか?」


「そうですね。2本無いと戦えないようでは、不便ですから」


「そうか。ではここからは、皆に混ざっての訓練となる。体力的には?」


「大丈夫です」


「まずはランニングからだな。まずは練兵場の外周を10周。ってガイ!!いつまでヘバってる。さっさと動け!!」


10周ね。朝よりは少ないな。


デルソルが近づいてきて、一緒に走る。


「相変わ、らずの体、力ですね!!」


おいおい、大丈夫か?


久しぶりの身体を使う感覚に順応していくのが分かる。その後も体力作りのようなメニューをこなした。5の鐘の前に、訓練は終わった。シャワーに移動し汗を流す。剣を使っている内に魔力操作ができるようになっていた。


部屋の戻ると咲楽ちゃんが出迎えてくれた。この()の笑顔はほっとするな。


「お帰りなさい。どうでしたか?」


「久しぶりだったからね。疲れたけど満足だよ」


答えて彼女の部屋に入れて貰う。


「で?咲楽ちゃんの刺繍はどこまで進んだ?」


部屋の中には刺繍などしていた形跡もない。


「ん~。そこそこですね。幹の色合いが難しいです」


答えてくれなかった。


5の鐘が鳴ったので、食堂に移動する。夕食はステーキみたいな肉だった。


食べていると入り口が騒がしくなった。チラっと見てみるとアイツだ。アルフォンス。


「咲楽ちゃん、ちょっと急いで。厄介なのが来た」


アルフォンスは真っ直ぐこちらに向かってくると、俺をスルーして、咲楽ちゃんに向かって言った。


「シロヤマ嬢も夕食ですか?ご一緒させていただいても?」


咲楽ちゃんが困った顔で俺を見る。


「どうぞ。もうすぐここのテーブルは空きますので、ご自由に」


そう言って言って、立ち上がる。これで諦めては……くれないか。アルフォンスが張り付けた笑顔で言う。


「トキワ殿は先にお戻りください。シロヤマ嬢は責任をもってお送りしますから」


そんな事させるわけないだろう。


「それには及ばない。白山さんは俺が責任をもって送るよ」


急いでご飯を食べている咲楽ちゃんを気遣って、アルフォンスを睨みつける。


「アルフォンス、ちょっと向こうで話し合おう。悪い、咲楽ちゃん、ちょっと席をはずすよ」


ミュゲが動いたのが見えた。


食堂を出るとアルフォンスが言う。


「なぜ貴方が邪魔をするんです?」


「白山さんは迷惑していただろ?言ったよな。『彼女は異常事態でまだ落ち着いてないんだ。放っておいてやってくれ』って」


「そうやって彼女を自分の所有物として扱うんですか?」


何を言っている?


「そんな訳ないだろう。彼女の気持ちを考えろ、と言ってるんだ!!」


気が付くと練兵場まで来ていた。


「良いでしょう。彼女を賭けて決闘だ!!」


アルフォンスが白い手袋を投げつける。手袋とは古風な。


「良いだろう。受けて立つ」


「これを受けると言うことは、トキワ殿も彼女が好きと言うことですね」


そうだな。あの()を守りたい。側に居たい。笑顔を見たい。それが「好き」って事なんだろう。


「あぁ」


短く答える。


そうして互いに剣を取り、構える。今の俺の剣は両手剣だ。睨み合って殺気をぶつける。これは決闘だ。殺し合いではないが、近いものだ。


その時声が掛けられた。


「二人共、こんな時間にこんなところで何をやってる!?」


デルソルだ。こちらに近付いてくる。


「騎士ダーナ、貴方は何をしているのか分かっているのか。騎士団の人間でない者に剣を向けるなど。トキワ殿も剣を納めてくれ。女性が怖がっている」


女性?そこには咲楽ちゃんと彼女を支えるミュゲが居た。


この三人が近付くまで気が付かなかった?我を忘れていたな。


彼女に近付こうとして、ミュゲに止められる。そうだなこんな殺気だってる状態では、な。


「はい、ストップ。シロヤマ様は私が送ります。お二人はキチンと話し合ってくださいね。ベリーズ様、あとはお任せしても?」


「はい、任されました。シロヤマ様をお願いします。二人共、少し話をしましょうか」


デルソルが言うが、笑ってないな。仕方がない。悪い事をした、と言う自覚はある。


そこに団長が飛んできた。あぁ、誰かが知らせたか。


「ダーナとトキワ殿か。一体何をして居たんだ?こんな時間にこんな場所で。練兵場の使用時間はとっくに過ぎているぞ」


アルフォンスが話し出す。


「ちょっとした確認と認識のすれ違いですよ」


「とりあえず団長室に行くぞ。こんな所ではまともな話し合いも出来ん」


団長室に移動する。そこには応接セットのようなソファーと、団長が執務をするためのものだろう。大きな机があった。


「で?何があった?俺は執務が終わって帰ろうとしていたところなんだ。正直に言ってくれよ」


俺達は二人とも答えない。言えるか、恋の鞘当てなんて。


ところがここにはデルソルが居た。デルソルが話し出す。


「ミュゲ嬢から食堂でシロヤマ嬢を巡ってトラブルがあったと聞きました。二人が出ていった後、シロヤマ嬢が不安そうだったので探していた、そこで私に会ったと。そうミュゲ嬢から報告を受けてます。そういった経緯でシロヤマ嬢、ミュゲ嬢と共に騎士ダーナとトキワ殿を探していたら、練兵場で剣を向けあっていたところでしたので、介入しました」


言われてしまったな。そうか、咲楽ちゃんが不安そうにしてたか。悪いことをした。


「お前等なぁ。恋の鞘当てか?それなら仕方がない……とは言えんな。時間外に練兵場を使ったと言うのは規則に反する。騎士ダーナ、2日の謹慎。トキワ殿はどうするか……」


「この場合、騒ぎを起こしたのは私も原因です。ただ、私はここに居させて貰っている身です。どこかで反省をさせていただきたい。彼だけを罰すると言うのは私のプライドも許せません」


「そうか、分かった。そうさせて貰う。あぁ、騎士ダーナ、謹慎2日と言ったが明日は遅番だったな。その時間まで反省していろ。トキワ殿も明日の授業が終わるまではシロヤマ嬢に会うことを禁ずる」


そうだよな。俺だけ部屋に戻って彼女に会うと言うのは公平じゃない。


そこにアルフォンスが言う。


「トキワ殿と話をさせていただきたい。このままうやむやにはしたくないんです」


話し合いな。決闘とかを持ち出してこないなら良いだろう。


「こちらからもお願いします」


アルフォンスと二人で話し合いをすることになった。もうかなり遅い時間だ。今は時計はしていないが、真夜中近くか?デルソルには明日の着替えをとってきて貰うよう頼む。


デルソルが戻ってきた。咲楽ちゃんはかなり不安そうだったと言う。


「トキワ殿が居ないから不安なのか。彼女とは長い付き合いなのか?」


言って良いものか。デルソルに確認を取る。


「言いふらすのは困りますが、この場合は仕方がないでしょうね。何より騎士の半数はトキワ殿の事を認めているんですし。ただし、騎士ダーナ、この事は他言無用に願います」


アルフォンスが頷くのを待って俺達の事を話す。


「4日前、もう5日前になってしまったか。いきなりこちらに転移させられた。理由は分からん。誰が、と言うのも分かっていない。エリアリール様によると『異邦人』と言うらしいな。彼女、白山さんとはその時に初めて出会った。かなりショックを受けているようだったから、スティーリアさんから彼女の事を頼まれたんだ。で、こういう事態になったと言う訳だ」


「は?転移?」


アルフォンスがデルソルに確認をしている。


「つまりは別の世界から来たってことだ。あちらに居るときに白山さんに会った記憶はないな。すれ違ったくらいなら有るかもしれないが」


「にわかには信じがたい話だが、デルソル、なぜ君が知っている?」


「私はその時教主様の前室に詰めていた。教主様が『結界の揺らぎを感じた』と仰られ、スティーリア様と教主様、私とプロクスが祈りの間に向かったんだ。彼らはそこに居たよ。シロヤマ嬢は真っ青で今にも倒れそうだったが、トキワ殿が彼女を支えていた」


あー、あれな。多分俺が触っていたからだよな。まぁ、言わないけど。


「そうか。そんなことが……」


「出来れば彼女には普通に接してやってほしいんだ。別に近付くな、とは言わない。過剰にナンパな態度は控えてほしいけどな」


笑ってやると、アルフォンスもぎこちなく笑ってきた。


「和解は出来たようですね。それでは私はこれで」


デルソルは部屋を出ていく。もしかしてデルソルは遅番か?悪いことをした。


「あいつ、今日は遅番だったな。悪いことをした」


アルフォンスが呟く。


「頼みがあるんだ」


アルフォンスに話しかける。


「今日の事を彼女に謝ってほしい。彼女の負担は出来るだけ減らしたいんだ。俺も謝るが」


「謝るつもりでは居たけれど。負担?」


「多分だけどな、『自分のせい』とか思ってる気がする」


「なるほど。それはありそうだ」


そう言い合って、何時もの起床時間まで仮眠を取ることにした。まぁ後2~3時間か。



ーー異世界転移4日目終了(?)ーー


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― 新着の感想 ―
[気になる点] この後の展開が………王道か邪魔が入るかな? [一言] 騎士との取り合いになるかと思ったら話し合いですんだのですね。 こう言うパターンも有りかな。 そろそろワガママ姫辺りが出てきそうな…
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