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ゲームの世界に入ってみた  作者: ひろこ
1/1

1 ゲームの世界にインしてみた

これは完全に自己満足のためだけに書いた文章です。

人様に読んでいただけるようなモノではないことは重々承知していますので、なろう小説を期待して読もうとしていらっしゃる方はご遠慮ください。


某ファミコンゲーム「○ンサーラ・ナーガ」が大好きで、もっと世の中の人に知ってほしかったので販促できないかと、なろう風に書いてみた完全に私個人の自己満足文章です。

誤字脱字、そもそも文章として成り立っていないことは重々承知しています。

それでも、


・ものすごい暇をもてあましている方

・「○ンサーラ・ナーガ」がどんなお話か知りたい方

・どんなけったいな文章でもスルーしてくださる方

・辻褄が合わなくても気づかなかったことにしてくださる方


上記の条件を全て満たすような奇特な方でいらっしゃれば、どうぞつたない文章で申し訳ございませんがお進みください。

 ひろこは思った。


「早まったかなあ…」


 目の前には小さな村の入り口。その入り口は大柄な大人ひとりやっと通り抜けられる程度の幅しかなく、その両側からはひろこの目線よりやや下ほどの高さしかない木製の柵が村をぐるりと囲っているようだ。その柵も所々壊れており、中型犬程度ならラクラクと通り抜けられそうだ。防衛というより、村の敷地を示すための柵なのかもしれない。


 背後を振り返って見ると、小さな川が流れている。時折キラリと光っているのは魚の鱗の反射だろうか。上流は東に向かっており、目を向けると川幅がやや大きくなっているようだ。さらに遠くを見やると、かすかに建物らしき尖塔が見える。


「普通はさ、プロローグとかオープニングがあって、そのあとナビゲーター役のチュートリアルを一通りこなしてから『さあ!今この瞬間からキミの冒険は始まる!いざ旅立ちの時!』みたいに進むものじゃない?」


 ひろこはため息を一つ落とすと、また村の入り口に視線を戻した。よく見ると、入り口の左側の柵に30センチ四方の木板がほつれかかった麻紐のような物にぶら下げてられている。ここからではよく見えないが、どうやら何か書かれているようだ。そこでひろこは字が見えるまで村の入り口に近づいてみた。


「…オリッサの村…?」


 どうやらこの小さな村の名前らしい。

 村の入り口の先には民家が何軒か見える。その周りには5畳ほどのスペースの畑があり、トマトやらトウモロコシやらきゅうり、ナス等々のひろこにも馴染みのある野菜が美味しそうに実っている。


「食べ物の心配はなさそうだなあ」


 ゲーム世界ではリアルな現実世界とは違うので、プレイヤー本人が『食事する』必要はない。はっきり言ってしまえば、食事しなくても死ぬことはないし、そもそも『飢える』ということはない。

 特にシューティング系や格闘ゲーム系はなおさらだ。

 しかし、ロールプレイングゲーム(略してRPG)なら話は別だ。ゲームの演出上、食事シーンや宴のシーンが一切ないRPGはあまりないだろう。

 只でさえ、ひろこは好き嫌いが多い偏食家なのだ。自分の知らない・見たことない食べ物を食べるのは勇気がいるし、出来れば遠慮したい。


 そんなことをぼんやり考えながら、村の入り口から一番近い民家の畑を眺めていると、その家の戸口から1人の老婆が出てきた。

 艶のない白髪を頭上でひとつのお団子にしているが、髪の長さが不揃いなのか、ほつれた髪が顔の横に落ちてきている。その為、どこかやつれた雰囲気が漂っている。


「ひろこ、帰ったのけ」

「えっ…」


 老婆はひろこと目が合うと、曲がっていた腰を真っ直ぐ伸ばし、シワだらけの顔の表情を変えることなく話かけてきた。


「メシの支度してやっから、さっさと入りな」


 言いながら、また腰を曲げ、民家の中に戻ってしまった。

 老婆はひろこのことを知っているようだが、ひろこは知らない。何故なら、ひろこはたった数分前に、このゲームの世界に来たばかりなのだ。おそらくこのゲーム世界でのひろこの関係者なのだろう。


 簡単に、今の状況を説明しておこう。

 まず、ひろこという名前はゲームプレイ時の私のハンドルネームだ。そしてこのゲームは『ヨンサーラ・ナーガ』という。今から30年前に発売されたファミリーコンピュータ(略してファミコン)用ソフトだ。

 今、ひろここと私はそのヨンサーラ・ナーガのゲーム世界の中にいる。YouTubeでプレイ動画を放送するために。

 少し前からYouTubeの放送で生活するユーチューバーなる職業が話題になっているが、私自身はそれで生活するつもりなんてない。きちんと定職についているし、仕事を辞めるつもりもない。せっかく就いた正社員の仕事を手放すつもりはない。定年まで腰掛けてやるつもりだ。

 そもそも私はYouTubeにチャンネルも持っていない。というか、動画すらアップしたことがない、全くの初心者だ。

 それが何故、動画をアップしようと思ったのか。

 元々ゲームは好きだ。格闘ゲームやレースゲームには興味なく、専らRPG専門で、さらに有名タイトルしかやらない。しかも飽きっぽいからエンディングまで辿り着けたゲームはほんの数本しかないという、かなりのライトユーザーだ。

 そんな私=ひろこだが、昨今開発された、『ゲーム世界にバーチャルで入り込んでプレイできる技術』に興味がわいた。だってすごくない?ゲームの世界に入っちゃうんだよ?ゲーマーならゲーム世界に入るとか、涎モノでしょ。

 しかしそんな夢のような技術だ。安くはない。当然お高い。ゲーム世界への入場料はただの趣味に払えるような金額ではないのだ。一般ピープルなひろこではとうてい手が出るものではなかった。

 とはいえ、金持ちしか相手にしないのではせっかくの技術は流行らない。そこで開発企業は有名ゲーム会社と提携し、『体験版』のゲーム世界を展開している。大体はゲームの序盤までを開放しているので、ゲーム世界を『体験』するにはちょうどいいと、『体験版』を試しているゲームユーザーがほとんだ。しかも体験版は、ほぼ全ての有名ゲームで発売されており、往年のゲームユーザーにも大好評で、今では個人で楽しむだけでなく、YouTubeやそのほか動画登録サイトにアップして放送する許可も得ることができ、ちょっとしたブームになっている。

 そんなブームの中、たまたまこのゲーム『ヨンサーラ・ナーガ』のプレイ動画の許可が無料だと知ったのだ。しかも『体験版』ではなく『本編そのもの』が無料。体験すっとばしてゲーム世界にインするでしょ。そりゃ。おそらく、この『ヨンサーラ・ナーガ』は作品が古いこと、発売元の会社がもうないこと等から、料金無料なのだろう。

 そんな訳で、タダならいっか。しかも今話題の『ゲーム世界に入り込んでプレイ』を体験できる。と喜び勇んで『ヨンサーラ・ナーガ』の世界に飛び込んだのである。

 だがひろこの読みは完全に甘かった。無料ということがどういうことなのか深く考えなかった。数あるゲーム作品の中で、『ゲーム世界にイン』が完全無料のゲームなどほとんどない。面白かったり人気があれば当然値段が高くなる。いくら30年も前の潰れた会社のゲームとはいえ、タダであることの意味を、この時のひろこは考えもしなかったのである。

 そしていざ、『ヨンサーラ・ナーガ』の世界に入ってはみたものの・・・・・・冒頭に戻るわけである。

 最近のゲームはチュートリアルがかなりしっかりしているので、ゲームソフトに説明書が付いていないことがほとんどだが、昔々のファミコン時代のゲームソフトには説明書が付いていることが当たり前だった。むしろ説明書がないとゲーム操作方法がわからなかったり、下手するとゲームの世界設定すら分からないことがあるのだ。

『ヨンサーラ・ナーガ』は実にその類のゲームであった――。

 ゲーム開始時にプレイヤー設定画面はあった。当時のRPGの設定では、決められるのは主人公の名前くらいのもので(それもひらがな4文字までとかだったりする)それ以外に決定権はない。しかし『ヨンサーラ・ナーガ』では性別選択があり、当時としてはなかなか画期的だったのではないだろうか。

 しかしいくら画期的とは言えど、決められるのは名前(やはり4文字までだった)と性別くらいで容姿に決定権はなかった。そのため、現在のひろこのルックスはゲームのデフォルトのものになる。髪の毛は金髪で頭上に2つのお団子にし、顔は普通。目はパッチリしていて、リアル世界の自分に比べれば十分大きく(しかも憧れの二重だ)かなり可愛いほうだろう。服はピンクで裾が足元まであるワンピースのような布の服。腰紐はないが、あまりヒラヒラしたスカートではないので、下に履いている黒いスパッツはよほど激しい動きをしなければ見えないだろう。ちなみに先ほどの老婆も同じような服装で、色合いがひろこより地味な茶色くらいの違いしかなかった。

 今のところ装備品は何もつけていないし、持ち物の中にもない。この『ヨンサーラ・ナーガ』はRPGなのでバトルがあるはずだから、その内“どうのつるぎ”や“皮のたて”などの装備品が登場するのだろう。普通はデフォルト装備として“布の服”や“旅人の服”くらいは装備しているものだが・・・・・・今ひろこが着ている布の服は装備品としてカウントはされていないようだ。まあまだ始まったばかりだ。焦る事はないだろう。


 さて、現状はこんなところだ。先ほど老婆がついてこいと言っていたので、民家に向かってみる。もしかしたらあの老婆がナビゲーター役なのかもしれない。どうせならイケメンの若い兄ちゃんなら良かった。できれば細マッチョ希望。

 ――いずれにしても、最近のゲームとは趣が違うようである。

自分は二次創作のつもりで書いてみたのですが、よく分からないので、規定に反しているようであれば、ぜひ教えてください。即刻削除いたします。

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