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ランクアップせしおっさん

カイトは自分の能力を確認する。

ーーーーーーーーーーーーーー

名前:天音海斗

職業:下級魔族

LV:5/5

HP:50/50

MP:0/0

攻撃力:38

防御力:25

素早さ:6

運:192

特殊能力:魔眼・邪眼・心眼・レベル促進+・ランクアップ+

スキル:急所撃・魔○・邪○

ランクアップ:可能

ーーーーーーーーーーーーーー

能力はプレートの様な感じで表示されていて、一つ一つ選択が可能になっていた。。

カイトには良くわからなかったが自分が運のみ良くて、あまり強くないことはわかった。しかし、アステルは驚愕の顔でカイトを見ながら言った。

「ランクアップ可能…だと…?」

これまたカイトはよくわからない。ランクアップ可能な事がそれほど驚くべき事なのだろうか。

「ランクアップ可能ってすごい事…なんですか?」

カイトは恐る恐る聞いてみた。

「…!当たり前だ!ランクアップ自体はみんな出来る。が、ランクアップには様々な満たすべき条件がある。レベル最大はもちろんだがそれ以外の条件として魔物を何体も倒す事や特定の人間を倒す事、時には同族を倒す事を条件とするなどランクアップとは簡単ではないのだ。」

「つまり…?」

「お前は運が良い、それもものすごくな。」

カイトはアステルに言われて嬉しくなった。

ただ運が良いだけだと思った自分の事だが、それは戦いでも出会いでも、自分の事にさえ有効に働いているからだ。

「しかしこのランクアップ+というスキルを俺は知らない、初めて見るスキルだ。詳細は見られないのか?」

「ちょっとやってみます。」

カイトは再び自分に意識を集中して能力のランクアップ+を確認する。

ランクアップ+:ランクアップ条件がLVのみになる。また、ランクアップ時に特典を得る。

「…らしいです。」

「そうか…。よし、どうせランクアップはするんだ、今すぐランクアップしろ。」

詳細を伝えると、カイトはアステルから促された。と、いうより強制に近い。

「わかりました。ランクアップ、してみます。」

カイトは三度意識を集中してランクアップを確認、選択する。すると、カイトはどこからともなくあらわれた闇に包まれまるで闇で出来た繭のような姿になった。

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