何でも叶えてくれる急須があると聞いたんだ!?
僕の街に、噂話なのか? 都市伝説なのか?
こんな事を聞いた事があるんだ、、、!
“何でも叶えてくれる急須の中に小人がいるらしい!”
映画である! あれに似てない、、、?
【アラ〇ン】 魔法のじゅ〇たんに魔神!
だけど、、、?
やっぱり、日本だからなのか、、、?
純和風。
【急須に小人?】
小人が魔神で、魔法が使えるという事なのかな、、、?
どっちしても、僕も叶えたい事があるから、、、!
その急須を手に入れたいのだけど、、、?
どんな急須なのか? 何処にあるのか?
なんの情報もないんだよ、、、!
骨董品の店にでもあるのかな、、、?
僕は、時間があると骨董品のお店に入って探しているんだ、、、!
▼
僕の名前は、『久米 マビト』35歳独身、普通のサラリーマンだ。
僕のお父さんとお母さんは、僕が5歳の時に交通事故で亡くなったんだ、、、!
そして、僕の母方のおじいちゃんとおばあちゃんに育てられたんだけど、、、?
父方のおじいちゃんとおばあちゃんも僕を譲りたくないのか?
僕は、両方のおじいちゃんとおばあちゃんの家を行ったり来たりしていたんだ!
どちらの、おじいちゃんおばあちゃんも、僕に優しかったんだけど、、、?
やっぱり、お父さんお母さんが良かったな!
それに、僕に弟か妹が出来るはずだったんだって、、、!
丁度、その頃、、、。
お母さんは、妊娠してたから、、、!
まだ、4か月ぐらいだと言ってたな、、、。
僕は、物凄く楽しみにしていたんだよ、、、!
僕に、弟か妹が出来るってね、、、!
あの時、何もかも、、、僕は失っていたのかもしれない...。
・・・だから、何でも叶えてくれる急須を手入れたら、、、?
僕のお父さんとお母さんと、弟か妹になる子とこれから、、、。
また、人生をやり直したい、、、!!!
それが、僕の願いなんだよ、、、!!!
▽
僕はその日、、、。
散歩がてらに、遠くまで電車に乗って知らない所まで行きたくなったんだ、、、!
のんびり、一人ぶらり旅。
知らない駅に降りて、ぷらぷらと歩いている、、、?
【あぁ! こんなところに、骨董品のお店がある! ちょっと入ってみようかな!】
そうやって、入ったお店の中は、、、?
日曜日のお昼だというのに、お店の中はがらーんとお客さんが僕しかいな
かったんだよ、、、!
僕が、1人で見ていると、、、?
お店の奥から、長髪の白髪のおじいちゃんが出てきて、僕にこう言ったんだ!
『何をお探しかな、、、?』
『えぇ!? きゅ、急須です! 何でも叶えてくれる急須があるんじゃない
かと思って、、、探しているんです!』
『ほーう! 急須を、、、。』
『勿論! うわさ話か? 都市伝説だと思ってるんですけど? もし、、、?
その急須があるなら、叶えたい事があるから、、、。』
『・・・どんな願いを君は叶えたいんだね?』
『僕が5歳の時に、両親が事故で亡くなっているので、、、生き返らせてほしい
んです! まあ、それが本当の話ならなんですけどね、、、。』
『あるよ! その急須!』
『えぇ!?』
『急須の中には、小人がいる! 急須を3回こっすて、“小人よ出て来い!”と
唱えると! 小人が出て来るよ! そして願いは1つだけ、、、! 欲しいかい?』
『は、はい!!!』
『君なら、いいだろう! 君にこの急須を売るよ! 金額は1000円でいい!』
『1000円って? そんなに安くてもいいんですか、、、?』
『あぁ! 君の願いが叶うといいね~!』
『あぁ、はい!』
▼
僕は、このお店であの急須を買う事が出来たんだけど、、、?
見るからに、普通の急須なんだ、、、!
年代物でもなく、錆びれた感じもない、、、!
【本当に、これが! あの何でも叶えてくれる急須なのかな、、、!?】
・・・でも、金額は1000円だったし、、、!
僕が損をする事は、無いに等しいだろう、、、!!!
『取り敢えず、家に持って帰ろうー!』
*
僕はこうして、家にこの1000円で買った急須を持ち帰ったんだよ!
『さあ! 早速、はじめるかー!』
『確か? 3回急須をこすって、小人よ出て来いと言えばいいんだな!』
僕は、急須を3回こすって、小人よ出て来い! と言ったら、、、?
煙がモコモコ出てきて、小さな小人が急須から出てきたんだ、、、!
『この急須! ホンモノだったんだ、、、!!!』
『誰だよ! ぼくを呼んだのは、、、?』
『あぁ、小人さん! 僕が呼びました!』
『君の名前は、、、?』
『久米 マビト 35歳独身、普通のサラリーマンです!』
『へーえ! ぼくの名前は、ビンタス小人だよ! 君の願いは何かな、、、?』
『僕の願いは、、、? 亡くなった両親と弟か妹になるはずだった子を生き
返らせ欲しいです、、、!!!』
『・・・死人を甦らすのか? まあ~出来なくはないけど、、、? 本当に
それでいいの、、、?』
『ビンタスは、どんな願いでも叶える事が出来るの、、、?』
『まあね!』
『じゃあ、お願い! 僕の願いを叶えてくれないか、、、!!!』
『いいよ! でもね、願いは1つだけ! 願いを叶えた後は、ぼくは違うところ
に行ってしまうけどいい? ・・・それと1年間は、次の願いを叶えられないよ!
1年後、君がまたぼくを探して願いを叶えたいモノがあるなら可能だ! じゃあ!
願いを叶えるよ!』
『・・・ううん!』
【あ~ぶ~らあ~か~ぶ~ラララ~にんにきに~ん!】
小人が呪文を唱えると、、、?
亡くなった、お父さんとお母さん、そして、、、妹が僕の前に現れたんだ!
『えぇ!? ココは、、、?』
『・・・父さん、なの!?』
『・・・マビトなの? 大きくなったわね、、、!』
『お母さん!』
『お兄ちゃん!』
『僕がずっとほしかった! 兄妹は? 妹だったんだね!』
『でも、私達はあの時亡くなったはずなのに、、、。』
『小人に、みんなを甦らせてもらったんだよ!』
『えぇ!?』
『これからは! 家族4人で暮らせないかな、、、?』
『えぇ!』
『うん!』
『そうだな!』
僕たちは、家族4人一緒に暮らす事になったんだ、、、!
気が付けば、急須は既に消えていたんだけどね!
今は、今まで感じた事のない幸せな気持ちで、、、。
家族と一緒にいるんだよ!
35歳の僕が、まるで、、、!?
子供のように、心がウキウキしているんだ、、、!
家族って、やっぱりいいな、、、!
『僕の願いを叶えてくれた、ビンタス! ありがとう!』
最後までお読みいただきありがとうございます。