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リア充爆発しろ。


 早乙女と久保ンターレのモブペアは人だかりを脱出。

 商店の軒下シャッターへと寄り掛かる。

 

『あ、久保田君、爪楊枝が一つしかないよ。これじゃ一人しか食べられない』

『困ったね。じゃ、俺が貰ってくるよ』

『ああ、大丈夫だよ。良かったら使い回して食べない?』

『いいの? 悪いよ……』


 おい、ムッツリ。

 どうでもいいが、言っている事と表情が一致していないぞ。

 そう、こいつはニヤけていた。


『久保田君が良ければ』

『了解、じゃ食べようか?』

『うん』


 何だろうか、異様にむず痒くなってきた。

 初々しいのだが見てられない。

 テレビだったら速攻で入れ換える三流恋愛ドラマだ。

 ここで久保シュヴァルツが悶絶死すればサスペンスぽくなるのでまだ見れる。


『あ、そうだ。久保田君、良かったら私が食べさせてあげようか?』


 早乙女は顔を赤らめ上目遣いに相方に提案。

 軽く提案したようにも見てとれるが、これは相当にMPゲージを消費しただろうと推測。

 何故なら足が産まれたての子鹿のように震えていたからだ。

 地味子の癖に度胸がある。

 これも早乙女の好感度補正能力の相乗効果なのだろうか?

 陰キャラがビッチになってるぞ。

 でも、幾らなんでも冒険し過ぎのような気もする。

 未来が分かってなかったら、成功するとは考えなかったろう。


『あはは、君とだったら大歓迎だけど、人前だと難易度高いかなぁ』

『ごめんね。私、何を言っているんだろう』

『いやいや、誰も拒否はしていないよ。ウエルカム』

『本当に?』

『やらいでか』


 ……けっ、リア充は爆発しろ。


『じゃはい、久保田君、あーん』

「あーん』


 そんな恋人なら最高のシチュエーションに一条は無表情で、「えい」ウォーターシューターの引き金を引く。

 

 照射された深紅の液体が久保ザンギエフの口へ直撃、『モグモグ――――――かかかかかかかか、辛いいいいいいいぃ!』雄叫びを上げながら野性味溢れた前衛的なダンスを公衆の面前で披露。


『水みずミーズゥゥゥ!』

『きゃああああ! くくくく久保田君ちょっと待ってて!!』


 早乙女は慌てて水を持ってくるまでそれは続いた。


「一条と同じ穴のムジナの俺が言うのもおかしいが容赦がないな」

「ん。僕はあの子に感情移入しているのかも。昔の背伸びしていた自分見ている見たいで放っておけないよ。だから早く目を覚まさせてあげたい」


 一条がこれじゃ、もしや俺も久保カーネルザンダーに感情移入しているのかと自問自答してみるが、答えはNOと即答。

 そこら辺の小石程度の認識しかなかった。

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