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君は何派?


 さて、早乙女の次の行動だ。

 

「この後の予定では地味子、攻勢に出るんだよな?」

「そう、次は二人でたこ焼き食べるシーンだよ。彼女に自分の能力を気づかせない為にも、阻止あるのみ。むふっ!」


 ディーフェンス! ディーフェンス! と、気合いが入っている一条は横幅跳びを披露。

 影響の受けやすい一条のこと。

 今日の体育が何だったのか丸分かりだ。


 NEXT 『あーんイベントの阻止』だ。


 耳掻き、膝枕、ヤキモチ、男が憧れるまたは経験してみたい女との四大イチャコライベント一つ。

 それが『あーん』だ。

 この為に人生全て捨てても構わないと思う全世界の男子にとって、まさに究極で至高の儀式ではなかろうか。


 ちなみに俺は少数の『おにぃ、起きて朝だよー』派だ。

 もちろんオプションで上に乗ってもらうのは起こしイベントフェチでは当然の事。

 可愛い弟でも代用可能なのがミソだ。


 やはり、一回阻止した程度では、定まりつつある歴史を変化させる事なんて出来ないか……。

 今なら分かる。

 生前エドウインがどれ程までに想像絶する思いをして歴史改変したのか……。


 2 男の見せ場を邪魔をする。


 あーんを男の見せ場と断定するには些か協議が必要な気がする。

 けど、今はそんな事を議論している暇なんて無い。

 しかもいきなり、たこ焼きでお口オープンとか、結構きわどい難易度高めな事をチャレンジしてくるギャンブラーだ。


「多分、あーんって、ゆずるんの願望じゃないのかな?」 

「願望?」


 まるで俺の心情を読んだように疑問に答える一条。

 最近、頭の冴えがエスパーじみているぞ。


 一条はノートの予言を確かめながら、個人的な感想を述べる。

 

 一条がアダ名を付けるのは非常に気に入った相手だけ。

 接点なんて無いと思っていたが、地味子に何か思う処でもあるのだろう。

 ついでに俺の桂ちゃんの呼び名も、実はそのカテゴリーに入っていると後で知った。

 機密情報だが当初、円谷凛子をリンリンと呼んでいたが、本人が強制封印。

 原因は俺が面白半分に連呼したのが発端だ。


『久保田君、たこ焼き食べる?』 

『君が食べるのなら食べるよ』

『分かった。おじさんたこ焼き一つ下さい』

 

 古典的なねじり鉢巻巻いたタコそっくりなオヤジが、威勢の良いダミ声で応対。

 早乙女は気合いに当てられるも、おっかなびっくり何とか品物を受け取る。

 青のりとマヨネーズはセルフだから一杯掛けた。

 不景気世代のチルドレンは逞しい。



いつも読んでくれて感謝です。

多分今月で完結すると思います。

今しばらくお付き合い下さい。m(__)m


絶対あり得ないと思いますが、もし完結ブーストが起こったら、感謝の気持ちでおまけに夏の水着回をアップしようかなぁと思ってます。


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